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フリッツ、連覇の夢は風と共に去りぬ。アルカラス、メドベージェフらがベスト4に［ATP1000 インディアンウェルズ］
現地16日、「ATP1000 インディアンウェルズ」（アメリカ・インディアンウェルズ／3月8日～3月19日／ハードコート）のベスト4が決定した。ATP（男子プロテニス協会）公式ウェブサイトが伝えている。
今大会に優勝すればノバク・ジョコビッチ（セルビア）から世界王者の座を取り戻せる第1シードのカルロス・アルカラス（スペイン）は、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）との準々決勝にストレート勝ち。6度目の出場にして初めて4回戦より先に進んだ第5シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）は、第23シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ（スペイン）との試合中に親指の爪が割れるというアクシデントに見舞われたものの、連勝を18に伸ばして準決勝までたどり着いている。また、8連勝中だった第10シードのキャメロン・ノリー（イギリス）を下した第14シードのフランシス・ティアフォー（アメリカ）は、これがマスターズ大会初のベスト4。
そんな中、前回王者で第4シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）は第11シードのヤニク・シナー（イタリア）に4-6、6-4、4-6で敗れた。フリッツは「風が試合に大きく影響した」と話しており、向かい風の時にボールを力いっぱい打っても風によってその勢いを殺され、追い風であればボールがそれに乗ってしまいアウトとなったと説明。 対するシナーは昨年は3回戦後に体調不良で棄権していたが、今回イタリア人として初めてインディアンウェルズ大会の準々決勝に進出。2年前にこの場所で敗れたフリッツ相手に雪辱を果たすことで、その記録をさらに更新している。
一方のダブルスでは、ノーシードのジョン・イズナー（アメリカ）／ジャック・ソック（アメリカ）ペアが地元ファンの声援を背に準々決勝でシモーネ・ボレッリ（イタリア）／ファビオ・フォニーニ（イタリア）ペアを下し、連覇の夢をつないでいる。そのほかには、シード勢で唯一勝ち残っている第1シードのヴェスレイ・クールホフ（オランダ）／ニール・スクプスキー（イギリス）ペア、サンティアゴ・ゴンサレス（メキシコ）／エドゥアール・ロジェ バセラン（フランス）ペア、ロハン・ボパンナ（インド）／マシュー・エブデン（オーストラリア）ペアがベスト4に名を連ねた。
（WOWOWテニスワールド編集部）
※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのフリッツ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)
