テニスの2023年シーズンが始まってまだ3ヶ月半だが、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)はすでに重要な節目に到達した。24歳のセルンドロは2月13日付けでディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を飛び越し、アルゼンチン男子選手のランキング最上位に初めて踊り出たのだ。
現在行われている「ATP1000 インディアンウェルズ」で初めて本戦入りを果たし、初戦となった2回戦に勝利したセルンドロは、3回戦で第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に敗退。そんな現在世界ランキング32位のセルンドロのテニス人生には、ファンを驚かせそうな部分もいくらかある。
ツアーで使うラケットに自分でガットを張っていたのはいつまでか?ブエノスアイレスの街に出かける時、以前よりも有名になったことは彼(と彼の友人たち)にどう役立っているのか?共に練習をしたファビオ・フォニーニ(イタリア)に自撮りをお願いしたのはなぜか?「最後に〇〇した時」にまつわるQ&Aシリーズの最新号としてセルンドロに行ったインタビューの内容を、ATP(男子プロテニス協会)の公式オンラインメディアが報じている。
Q. 最後に飛行機に乗り遅れたのはいつですか?
実は記憶にない…。僕は飛行機に乗り遅れるタイプじゃない。乗り遅れたことはないんじゃないかな。もしあったとしたら、飛行機が遅れて接続便に間に合わなかったからで、僕のせいではないはずだ。
Q. 最後に大切なものをなくしたのは?
これは経験がある。2019年に、アメリカの空港でパスポートをなくした。それで、シカゴにある大使館に行かないといけなかった。飛行機に乗ってアルゼンチンに帰ることができるように、そこで即時発行のものを作ってもらったよ。
Q. 最後にお金を払ってテニスコートを借りるかテニスボールを買うかしたのは?
これは難しい…。子どもの頃じゃないかと思うけど、父がアカデミーをやっていたから、テニスコートは常にあったんだ。父がお金を払っていて、当時の僕が知らなかったのかもしれないけどね!
Q. 一番最近、有名であることが外出先で役立ったのはいつですか?
友達と出かける時は、僕というより友達の役に立つ。友達は僕の名前を使って、それで得をする時がある。いいサービスを受けられるんだよ!
Q. 最後に自分でラケットにガットを張ったのは?
若い頃は自分でガットを張り直していた。実際、2019年までは、持ち運び式の機械をどこにでも持って行って、それでガットを張っていたと思う。
Q. 最後に誰かのために料理をしたのはいつですか?
11月に、自分と友人みんなのために家を借りた。休暇で滞在したんだけど、何度かアサード(バーベキュー)を作る羽目になったよ。
Q. 最後に子どもの頃のヒーローに会ったのは?
テニスで言えば、2021年にツアー大会に出るようになった頃、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)と出くわした時だね。
Q. 最後に誰かに自撮りをお願いしたのはいつですか?
僕は自撮りをたくさん撮るタイプではない。2022年の「ウィンブルドン」ではフォニーニと練習していて、母が僕とファビオが一緒に写った写真を欲しがったから、お願いした。でも、単純に母のためだよ。
Q. 最後にコンサートに行ったのは?
12月にブエノスアイレスでラッパーのDuki、Bad Bunny、Lit Killahを観に行った。最高だったね。
Q. 最後にテニス以外のスポーツの大会に行ったのはいつですか?
CAリーベル・プレートのサッカーの試合だね。最後に行ったのは2022年。ブエノスアイレスにいる時はいつでも、好きで試合を見に行くよ。
Q. 最後にATPツアーの大会に初出場したのは?
最後ではないけど、一番特別だったのは、何年か前のブエノスアイレスだ。センターコートでホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)と対戦したのを覚えている。僕はまだ若くて、父が一緒だった。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「ATP500 ハンブルク」でのセルンドロ
(Photo by Daniel Bockwoldt/picture alliance via Getty Images)