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メドベージェフ、苦手のクレーコート克服のためシャラポワをお手本に

2022年「ATP1000 モントリオール」でのメドベージェフ

テニスの元世界王者ダニール・メドベージェフ(ロシア)はクレーコートを苦手としていることを認め、同胞の元世界女王マリア・シャラポワ(ロシア)からインスピレーションを得ようとしていると明かした。スポーツウェブメディアSportskeedaなど複数メディアが伝えている。

シャラポワも現役初期の頃は、クレーコートを得意としなかった。しかしシャラポワは時とともに問題を解決し、「全仏オープン」を2度制した。その他のグランドスラムでは1回ずつの優勝だったため、結果的にシャラポワはクレーの「全仏オープン」でもっとも多くタイトルを獲得したことになった。

メドベージェフのクレーコート嫌いは有名で、これまで何度もコートの状態を敗戦の理由に挙げている。調子がいい時はかなりいいプレーもするのだが、苦手意識を克服するまでには至っていないようだ。Eurosportのインタビューに答えたメドベージェフは、シャラポワの足跡を辿ることでクレーの大会でも活躍できるようになる可能性があると話した。

クレーコートで結果を残せない理由の一つは、フットワークの不足だとメドベージェフは打ち明けた。彼はショットを打つ前にスライドするのではなく、打った後にスライドすることが多いのだという。

「確かにシャラポワのキャリアからインスピレーションを得られるかもしれない。僕はクレーではうまく動けたことがない。ショットの前ではなく後でスライドしてしまう。理由はわからないけれど、怖がっているのかもしれない」

ハードコートの「ATP250 ドーハ」で素晴らしい結果を残したメドベージェフについてコーチのジル・セルバラ氏は、クレーで同じようなプレーをできれば無敵の選手となるだろうと言ったという。

「ドーハではコートがとても遅かった。数年前のロッテルダムと並んで最も遅いコートの一つだった。妻が教えてくれたけど、コーチのジルが僕のプレーを見ていて、僕はあらゆる場所へ走り、ロブを打ち、スマッシュを返していた。彼は、“すごいな、もしダニールがクレーで良く動けるようになったら、無敵になると思うよ”って言っていたらしい」

メドベージェフはクレーコートでのパフォーマンスを確実に改善できると自信を持っている。ただし、クレーシーズンが過ぎるとそれまで培ったクレーへの適応能力が衰えてしまうというのが彼の言い分だ。

「もちろん努力をしているよ。クレーでもっと活躍できると確信している。必要なのはすごく調子のいい日、というか調子のいい2週間だ。ハードコートでは、数日調子が出なくても試合に勝って、リズムを戻すことができるんだけどね」

「ATP500 ロッテルダム」、「ATP250 ドーハ」、「ATP500 ドバイ」で3大会連続優勝を飾ったメドベージェフは、第5シードとして「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8日~3月19日/ハードコート)に臨む。得意ではないクレーコートシーズンは、まだ少し先だ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「ATP1000 モントリオール」でのメドベージェフ
(Photo by Jeff Chevrier/Icon Sportswire via Getty Images)

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