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コルダ、シェルトン、ホルトら二世選手の成功は親とのバランスの取れた関係が要因?

2021年「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」でのコルダ

セバスチャン・コルダ(アメリカ)、ベン・シェルトン(アメリカ)、ブランドン・ホルト(アメリカ)の3人は、アメリカテニス界で最も期待されている若手選手たちだ。この才能ある3人が皆、元プロテニス選手を親に持っていることを受け、彼らの成功は両親が子どもたちのために創り出した完璧なバランスのおかげだと元プロ選手のマーティン・ブラックマン(アメリカ)が意見を述べた。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

世界ランキング26位、22歳のコルダの両親は、1998年の「全豪オープン」覇者ペトル・コルダ(チェコ)と、元世界26位のレジナ・ラジクトバ(チェコ)という2人の元テニス選手である。2023年の「全豪オープン」で準々決勝に進出して鮮烈な印象を残した世界41位、20歳のシェルトンは、元世界55位のブライアン・シェルトン(アメリカ)の息子だ。そして24歳のホルトは、「全米オープン」で2度の優勝を飾った元世界女王トレーシー・オースティン(アメリカ)を母に持つ。

全米テニス協会の選手強化本部長であるブラックマンはTennis.comのポッドキャスト番組で、これら3人の選手は皆、両親がもたらす個人的な要素と職業上の要素のバランスの恩恵を受けていると語った。ブラックマンは、この点ではクリスチャン・ルード(ノルウェー)の息子であるキャスパー・ルード(ノルウェー)も同じだと考えている。

「3人の事例全てと、キャスパーと父クリスチャン・ルードのような例において、これは素晴らしい元選手たちの縮図だと思う。彼らは自身の知識を役立てながら、父親や母親としての関係を保っている。それができるなら、本当に美しいことだ」

52歳のブラックマンはさらに、引退した選手である親たちは、主に感情面で子どもを支える目的でそばにいるが、コート上でのパフォーマンスについては遠回しな言い方はしないだろうと語った。

「一方では、親の無条件の愛を注がれている。だからもし練習がひどい出来だったとしても、それを夕飯の席に持ち帰ることはない。その一方で、トレーシーやペトル、ブライアンのように最高レベルで活躍していた選手の知識を享受できるし、彼らは耳心地のいい言い方をしようとはしないはずだ。つまり、“世界一になりたいと言ったね。今日やったことは、世界一になる道なのか?”というような会話が交わされる」

「こういう会話をしながらつり合いを取る習慣というのは、実践するのが本当に難しい。でも、ブライアンやペトルやトレーシーにできたように、もしそれができれば、それは美しいことだ。そして息子たちは、3人ともすばらしい人物だよ」

グランドスラムで最後にアメリカ人選手がタイトルを獲得したのは、2003年の「全米オープン」でアンディ・ロディック(アメリカ)が優勝した時だ。しかし元ダブルス世界3位のパトリック・マッケンロー(アメリカ)は、間もなくアメリカの男子選手たちが再び活躍するようになると楽観視している。マッケンローは特に、コルダが手首の怪我から回復できれば、2023年の「ウィンブルドン」で脅威になると太鼓判を押した。

「セバスチャン・コルダは“おおっ”と思う選手だ。手首がどんな具合かはこれからわかるだろう。カレン・ハチャノフ(ロシア)との試合で負った手首の怪我については、その後何も聞いていない。でももう少し肉を付けて、サーブにもう少し弾みを加えられたら、彼は“ウィンブルドン”で本格的な脅威になる選手だと思う」とマッケンローは語った。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」でのコルダ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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