国際テニス連盟(ITF)は、2023年の「ホップマンカップ」に出場する最初の3チームを発表。同大会はITF公式の男女混合国別対抗戦で、7月19日から23日にかけてフランスのニース・ローン・テニスクラブで開催される。ITFの公式オンラインメディアが報じた。
2月28日にニースで行われた記者会見で、大会ディレクターのイバ・マヨーリ(クロアチア)とニース市長のクリスチャン・エストロシ氏は、2019年以来の開催となるこの歴史的な大会に、次のチームが参加すると明かした。
フランス:リシャール・ガスケ、アリゼ・コルネ
スぺイン:カルロス・アルカラス、パウラ・バドーサ
スイス:レアンドロ・リエディ、ベリンダ・ベンチッチ
2023年大会と2024年大会には6チームが参加し、2025年以降は8チームに拡大される。開催国であるフランスのチームは毎年出場。2023年大会に出場する残り3チームは今後発表される予定で、大会はクレーコートで行われる。
過去の開催時と同様に、各チームは男女1人ずつの2選手で構成され、各対戦では男子シングルス1試合、女子シングルス1試合、そして混合ダブルス1試合が行われる。
オーストラリアの「デビスカップ」キャプテンを務めた有名なハリー・ホップマン(オーストラリア)の名を冠した「ホップマンカップ」は1989年に創設され、以前はオーストラリアのパースで開催されていた。今年の出場選手たちは、過去に出場したロジャー・フェデラー(スイス)、シュテフィ・グラフ(ドイツ)、アンディ・マレー(イギリス)、リー・ナ(中国)、ジョン・マッケンロー(アメリカ)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)といった錚々たる顔ぶれの仲間入りをすることとなる。
ITF会長のデビッド・ハガティ氏は、公式記者会見で次のように語った。「“ビリー・ジーン・キング・カップ”、“デビスカップ”と並んで、“ホップマンカップ”もまた自分の国を代表して、自分よりも大きな存在のために戦う機会を選手たちに提供するITFの大会です。これはテニスの年間スケジュールにおいて本当の意味で唯一無二のイベントで、選手やファンの心の中で特別な存在となっています。2019年以降はしばらく休止していましたが、この大会をテニスの年間スケジュールに戻すことができて大変嬉しく思います」
大会ディレクターを務める元世界ランキング4位のマヨーリは、以下のようにコメント。「“ホップマンカップ”は素晴らしい大会です。国のために男女混合のチームとしてプレーするという、特別な大会です。テニスにおいてはかなり珍しいものです。私にも、1996年に友人であるゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)と共にこの大会に出場した素晴らしい思い出があります」
チケットは3月に発売され、詳細は今後発表される予定だ。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2021年「WTA1000 インディアンウェルズ」でのバドーサ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)