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テニスレジェンドのボルグが19歳の息子レオのツアーに同行しても指導はしない理由とは?

2021年「ウィンブルドン」ジュニアの部でのレオ・ボルグ

テニス界のレジェンド、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)がインドの都市チェンナイを訪問。息子のレオ・ボルグ(スウェーデン)が、初めてチェンナイのチャレンジャー大会に出場するのに合わせてインド入りした。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場権を得たレオに同行する形になったが、あくまで旅行のためであり、息子の指導はしないという。スポーツウェブメディアSportskeedaほか複数メディアが伝えている。

元世界王者のボルグは、テニス史上最高の選手の一人に数えられる。「全仏オープン」で6回、「ウィンブルドン」で5回の優勝を果たし、約30年前に引退。今は、息子のレオが出場する大会に時々同行する姿が見られている。

現在19歳、世界ランキング515位のレオは、父親の同行に関して次のようにコメント。「父はインドに来たことがあって、大好きなんだ。また訪れたいと思っていたらしい。[チェンナイでの大会という]機会を得られたから、父は来たんだ」

さらに、父の存在について次のように語った。「コートにいいエネルギーを持ってきてくれる。父がいるのはいいことさ、来てくれて嬉しいよ。僕はコーチのクリスティアン・ブリドニアクと遠征することが多い。時々父が加わることもある。父はできるだけ家にいたいんだ」

「時々、試合に顔を出すこともある。アドバイスがある時は教えてくれる。父はいつも僕を支えてくれている」

チェンナイ大会に出場したレオは、1回戦で世界261位のハマド・メジェドビッチ(セルビア)に1-6、6-4、2-6で敗退。レオは昨年から本格的にシニアの大会に出場するようになり、2022年初めの世界2000位台から12月には世界506位までランキングを上げたが、今年に入ってまだ勝利できていない。

偉大な功績を残した父を持つことは、人によっては大きなプレッシャーになるだろう。だが、レオはあくまでマイペースに、外からのプレッシャーに惑わされずに進みたいと考えている。レオは、父の名を背負うことや父がそばにいることのメリットについて次のように語った。

「大きな名前を継いでいるけれど、プレッシャーを感じたことはない。僕は自分のこと、自分の道のりに集中しているだけ。父はテニスですべてのことを成し遂げている。父は精神的なアドバイスをくれるよ。父が現役の時に特に優れていた部分だからね。父は重要なポイントでとても良いプレーをしていたんだ。父がそばにいてくれてよかったよ」

父のボルグもまた、息子レオが独立した一人のテニス選手として活躍するのを見守っていることを強調した。「妻のパトリシアの大きな夢の一つが、インドを訪れることだったんだ」とボルグ。

「レオは自分のチームを持っている。コートの中でも外でも高いモチベーションを持って努力を続けている。私たちはとてもいい関係を築けている。彼にテニスについて知りたいことは何かあるかと聞いたら、“お父さんに聞くことは何もないよ!”と言われる。彼はテニスに貪欲なんだ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ウィンブルドン」ジュニアの部でのレオ・ボルグ
(Photo by AELTC/David Gray - Pool/Getty Images)

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