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元全米女王スティーブンスがダウン症を持つ同姓同名のスローンちゃんと対面、楽しい時を過ごす

※写真は「WTA1000 グアダラハラ」でのスティーブンス (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

「ATP250 ダラス」開幕前のイベントとして、女子選手によるエキシビションマッチが行われた。マディソン・キーズ(アメリカ)と共にダラスを訪れたスローン・スティーブンス(アメリカ)は、自身と同姓同名の小さなファンと交流する機会を設けた。米テニスメディアBaselineほか複数メディアが伝えている。

「ATP250 ダラス」の会場となったテキサス州ダラスのサザンメソジスト大学を訪れたキーズとスティーブンスは、満員の観客を前にエネルギッシュな試合を披露した。

長年の友人でもあるキーズとの対戦を前に、2017年「全米オープン」女王のスティーブンスはある特別な人物と面会する機会を得た。相手の名はスローン・スティーブンス。なんと、スティーブンスと同姓同名のスローンちゃんが会いに来たのだ。

キーズとスティーブンスは、エキシビションマッチの前にBuddy Up Tennisという団体が開催したテニスクリニックに参加。この団体は、ダウン症やその他の障害を抱える子どもたちのために活動を行っている。そしてこのクリニックに現れたのがスローンちゃんだった。ダラスに拠点を置くジャーナリスト、ノア・ブラード氏のTwitterによると、スローンちゃんの名前は両親が若い頃住んでいたロンドンの通りにちなんでつけられたという。

「スローンを妊娠して8ヶ月半くらいだったかしら。“全仏オープン”を見ていたの。私は夫に言ったわ、”ねえ、信じないと思うけど、この子と同じ名前の選手がいるわ、アメリカ人よ”って」とスローンちゃんの母、アニス・スティーブンスさんは語った。

「信じられなかった。その時からずっと彼女のことは追いかけてきたの。2017年の“全米オープン”は家族みんなで見ていたわ。彼女が優勝すると、娘は“私の名前よ!私の名前よ!”って」

大きなピンクのリボンを頭につけた小さなスローンちゃんと会ったスティーブンスは記念写真を撮った後、コートでボールを打ち合い親睦を深めた。その後、スローンちゃんはスティーブンスをエスコートして、エキシビションマッチのコートに入場もした。

母親のアニスさんは、家族にとって忘れられない思い出ができたと喜んだ。

「本当に、信じられないくらい素晴らしいことだと思ったわ。娘はこれまで10年半生きてきたけれど、私はずっと、もう一人すごく有名なスローン・スティーブンスがいることを知っていた。彼女に実際に会って、彼女の素晴らしさを見ることができて、夢が叶ったわ」

スティーブンスにとっても、可愛らしい笑顔のスローンちゃんとの出会いはとても価値のあるものだったようだ。

「子供が大好きなの。名前というとても特別なものを共有できるなんて。世界にスローンという名前は少ないわ。スローン・スティーブンスはほとんどいない。もっといるかは知らないけれど、同姓同名の人と会えるなんてすごく素敵なことだし、経験を共有できるのはすごいことよ」

試合は7-6(2)、6-3でキーズが勝利。その後キーズとスティーブンスはペアを組み、サザンメソジスト大学のテニス選手とダブルスの試合も行い、エキシビションマッチは大成功だった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTA1000 グアダラハラ」でのスティーブンス
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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