元世界王者の車いすテニス界レジェンド、国枝慎吾(日本/ユニクロ)が国民栄誉賞を授与されることが決定した。松野博一官房長官が明かしている。
グランドスラムで通算50回優勝するとともに2021年「東京パラリンピック」などで4つの金メダルを獲得して生涯ゴールデンスラムを達成、年末王者に10回輝くなど、数々の栄冠を手にした国枝。39回目の誕生日を迎える前の今年1月、世界ランキング1位のまま現役から引退することを発表していた。
今月3日、松野官房長官は国枝について「長く車いすテニス界の第一人者として活躍し、パラスポーツの社会的認知度の拡大、スポーツの発展に極めて顕著な貢献をした」と述べている。表彰式は17日に首相官邸で行われる。
これが28回目の受賞者となり、パラアスリートとしては今回が初めて。ほかのスポーツ選手では、最初の受賞者である王貞治(野球)をはじめ、山下泰裕(柔道)、千代の富士貢(相撲)、高橋尚子(陸上)、なでしこジャパン(サッカー)、伊調馨(レスリング)、羽生結弦(フィギュアスケート)などがいる。
国枝本人は、2日に日本プロスポーツ大賞殊勲賞とNHK賞を受賞。Instagramに一緒に表彰された井上尚弥(ボクシング)、森保一(サッカー)との写真を添え、「日本プロスポーツ大賞殊勲賞&NHK賞をダブルで受賞致しました。この賞は日本のプロスポーツ界対象の栄誉ある賞で、2014年以来の受賞となりました。錚々たる顔ぶれの中、共に受賞出来たこと大変光栄に思います。有難うございました!!」とコメントしている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2021年「東京パラリンピック」での国枝
(Photo by Carmen Mandato/Getty Images)