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予選勝者のダニエル太郎がトップシードのルードを倒してベスト8進出![ATP500 アカプルコ]

「ATP500 アカプルコ」でのダニエル

開催中の「ATP500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/2月27日~3月4日/ハードコート)で、予選を勝ち抜いて本戦に出場している世界ランキング125位のダニエル太郎(日本/エイブル)が、世界4位のキャスパー・ルード(ノルウェー)を倒してベスト8進出を決めた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。

予選の第1シードだったダニエルは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場していた世界669位のAlex Hernandez(メキシコ)を6-2、6-1、第6シードのブランドン・ホルト(アメリカ)を4-6、6-4、6-0で破って本戦出場権を獲得。その時にTwitterで「ここはコートが撃遅(原文のまま)でボールが物凄く跳ねるのでラリーが長くなりフィジカルバトルになります。今日もよく走りました」と綴っていた。

本戦1回戦では世界44位のJ.J.ウルフ(アメリカ)に6-4、6-4でストレート勝利し、本日2回戦でルードと対戦。今大会ではカルロス・アルカラス(スペイン)が右のハムストリングの怪我により直前で欠場を決めたため第1シードがおらず、第2シードのルードが最高シードだった。

そのルードを相手に、ダニエルは第1セットの最初のサービスゲームをいきなりラブゲームでブレークされるが、第5ゲームで追いつき5-5で迎えた第11ゲームで逆にリードを奪うと、最後の第12ゲームでは1ポイントも与えずにセットを先取する。

第2セットでは2度のブレークを許して、試合は最終セットに。互いに粘り合う「フィジカルバトル」でどちらもチャンスも作れないままダニエルの5-6で迎えた第12ゲーム、ルードは2度のマッチポイントを迎えるがダニエルが何とかしのいでタイブレークに。そこでも二人は一歩も譲らず、一度もミニブレークのないままダニエルが6-5でマッチポイントとなり、最後にただ一度のミニブレークを果たして7-5、2-6、7-6(5)で勝利を決めた。

1月27日に30歳になったダニエルはこれまでトップ10選手には0勝8敗で、キャリア初の対トップ10勝利となった。「こういう勝利を重ねるたびに、より自分の勝利という気がします。初めてノバク・ジョコビッチ(セルビア)に勝った時は、彼のプレーが良くなかった感じでした。でも今回は、キャスパーに対してレベルの高い、本当にいいプレーができたと思います。もちろん彼は少し休んでいたので最高の調子ではなかったでしょうが、それでも僕は勝ち切らなければならなかった。すごいフィジカルバトルで、素晴らしい雰囲気で、とても嬉しいです」

「ここでプレーするのは大好きですが、すごく暑いのでコンディションに苦しみました。でも体力作りやメンタルのスキルのためのトレーニングに励んできたことが、湿度やフィジカル面での苦しさを乗り切るのに役立ちました。ああいう相手に勝てたことで本当に報われた気がします」とダニエルは試合後に語った。

ダニエルは明日準々決勝で第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦予定。そのほかには第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第6シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第7シードのトミー・ポール(アメリカ)、世界24位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、世界62位のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)らがベスト8進出を決めている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP500 アカプルコ」でのダニエル
(Photo by Hector Vivas/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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