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ナダル、18年守ってきたトップ10陥落の危機。インディアンウェルズとマイアミ大会欠場へ

「全豪オープン」でのナダル

元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン)が18年保ってきた世界ランキングのトップ10から陥落するかもしれない。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

36歳のナダルは1月18日に行われた「全豪オープン」2回戦の途中に腸腰筋を損傷し、前回王者ながら2回戦敗退に。その翌日、診断結果を発表するとともに、順調にいっても回復に6週間から8週間かかると述べていた。これにより、ナダルは15年ぶりに参戦するはずだった「ATP500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月27日~3月4日/ハードコート)への出場を取り止め。そしてこの度、「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8日~3月19日/ハードコート)と「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月22日~4月2日/ハードコート)も欠場することを発表した。

ナダルは2月28日、リハビリに取り組んでいる映像をTwitterに投稿、それとともにアメリカで春に行われるマスターズ大会には間に合わないことを明かした。

「しばらくみんなに連絡していなかったけど、しばらく休んだ後、医師の指示に従ってリハビリを始めた。ジムで汗を流したり、理学療法を受けているよ。最高のコンディションで戻ってこられるように準備しているところだ」

「でもインディアンウェルズとマイアミの大会には出ることができない。あそこにいられないなんて悲しいよ。アメリカのファンのみんなには夏にまた会えることを祈っている」

1月中旬に怪我を発表した当時から、インディアンウェルズとマイアミの“サンシャインダブル”には間に合わないのではないかと言われていたナダル。こうして正式に欠場が決まった今、昨年の「ATP1000 インディアンウェルズ」準優勝で得た600ランキングポイントを防衛できないことが確定し、3月20日に更新される世界ランキングで現在の3,315ポイントから2,715ポイントへと減る見込み。その結果、現在世界8位につけているものの、2005年より保ってきたトップ10圏内から外れることになりそうだ。ナダルは2005年4月に初めてトップ10入りを果たして以来、およそ18年にわたって、ツアーで誰よりも長くその地位を保ってきた。

なお、ナダルはすでにマイアミ大会後に始まるクレーシーズンを視野に入れているようだ。“サンシャインダブル”欠場を発表する直前には自身のアカデミーにあるクレーコートで練習する姿が目撃されている。昨年を含め14回チャンピオンに輝いている「全仏オープン」(フランス・パリ/5月28日~6月11日/クレーコート)の前には、11回の優勝を誇る「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月9日~4月16日/クレーコート)、5回制覇した「ATP1000 マドリード」(スペイン・マドリード/4月26日~5月7日/クレーコート)、10回トロフィーを獲得した「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月10日~5月21日/クレーコート)などが予定されている。だが、ランキングが下がれば復帰当初はシードなしで大会に臨む可能性もある。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのナダル
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

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