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元世界女王ケルバーに第一子誕生。ウォズニアッキらが祝福
元世界女王のアンジェリック・ケルバー（ドイツ）に第一子となる女児が誕生したことがわかった。WTA（女子プロテニス協会）公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。
3度のグランドスラム優勝を誇る35歳のケルバーは2月28日、3日前の25日に第一子が誕生したことをSNSで報告。ケルバーとパートナー、そして産まれたばかりの娘の手を合わせた白黒写真を投稿し、「リアナ、私たちの家族へようこそ。あなたを迎えられたことは私たちが想像し得る限り最も美しく感動的なこと」と綴った。
これに対してグランドスラムをはじめとする各大会の運営団体やスポンサー、テニスメディアの公式SNSアカウントが祝福のメッセージを送っている。さらに、引退した選手の中からは昨年10月に第二子を出産した元世界女王のカロライン・ウォズニアッキ（デンマーク）や、同じく元世界女王で第三子を妊娠中だと先月発表したアナ・イバノビッチ（セルビア）、今年6月に女性パートナーとの赤ちゃんを迎える予定の元世界ランキング6位のカルラ・スアレス ナバロ（スペイン）らがハートの絵文字などで反応している。
ケルバーは昨年11月のインタビューで「じっくりと時間をかけたいから、（復帰が）どのタイミングでどの大会になるかはわからない。100％の状態で戻りたいし、身体が鍛えられて自信のある状態で戻りたいわね」と話している。さらに具体的な目標としては2024年の「パリオリンピック」に出場することをあげた。「みんな、復帰するタイミングは自然とわかるって言うわ。急いで復帰するよりも、当初の想定からさらに一ヶ月待つくらいがちょうどいいそうよ」と話すケルバーは、ビクトリア・アザレンカ（ベラルーシ）やキム・クライシュテルス（ベルギー）、セレナ・ウイリアムズ（アメリカ）という出産を経てツアーに戻った女子選手たちからアドバイスをもらっているそうだ。
アザレンカら3人がそれぞれ復帰した時に本人たちからそれまでの苦労話や子育てと両立することの大変さを聞いていたというケルバーは、「今は彼女たちの言葉をより真剣に聞くようになったわ。母親になった選手たちが戻ってきて大きなタイトルを獲得する姿を目の当たりにしてきた。私もその一人になりたいと思っている。母親になったばかりの女性たちに、仕事に復帰するためのインスピレーションを与えられたらいいわね」
昨年の「全米オープン」開幕直前に妊娠を発表したケルバーは、妊娠中にドイツ代表のサッカー選手、マヌエル・ノイアーとともに男女兼用のスキンケアブランドを立ち上げたり、自伝を出版したりしている。プライベートの生活が一段と充実したケルバーが、彼女の言葉通りに「100％の状態」で復帰する日を楽しみにしたい。
（WOWOWテニスワールド編集部）
※写真は2022年「全仏オープン」でのケルバー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
