世界ランキング6位のココ・ガウフ(アメリカ)はフォアハンドを強化するために半年以上ツアーを休むべきだと、3度グランドスラムで準優勝したメアリー ジョー・フェルナンデス(アメリカ)がアドバイスしている。スポーツウェブメディア Sportskeedaなど複数のメディアが報じた。
来月中旬に19歳となるガウフは、14歳だった2018年にプロへ転向し、翌年に世界68位でシーズンを終えると、その後も着々とランキングを上げてきた。昨年は「全仏オープン」で初めてグランドスラムのファイナリストとなり、10月にはキャリアハイとなる世界4位に登り詰め、シーズンを締めくくる「WTAファイナルズ フォートワース」にも出場。ダブルスにも積極的に参戦するガウフは昨年8月にトップの座に就き、現在も世界2位につけている。
若くして一躍スター選手の仲間入りを果たしたガウフだが、彼女が憧れ、そして一時は比較されることも多かったセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が17歳で初めて獲得したグランドスラムタイトルにはまだ手が届いていない。第18シードとして出場した昨年の「全仏オープン」では決勝にまで勝ち進んだが、そこで第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)に1-6、3-6で敗れている。
そんなガウフに今回アドバイスしたのは、1985年に史上最年少の13歳6ヶ月でツアー勝利を手にしているフェルナンデス。元世界4位のフェルナンデスは、元世界王者ジョン・マッケンロー(アメリカ)の弟であるパトリック・マッケンロー(アメリカ)がホストを務めるポッドキャスト番組に出演し、ガウフについて以下のように分析した。
「ココはまだまだこれからだと思うわ。18歳の彼女には取り組むべきことがたくさんあるけど、正しい方向に進んでいると思う。(今年1月の)オークランド大会で優勝した時の彼女は、私がこれまで見た中で最高の出来だった。フォアハンドやサーブを一生懸命練習しているのがわかる。“全豪オープン”ではサーブの調子がとても良くて、ダブルフォールトもほとんどなかった。そのあたりを修正して、余裕を持てるようになって、スピンのかけ方もコツを掴んでいる感じね」
「彼女はまだ十分若いと思うわ。まだ若いからこそ、(フォアハンドを強化するのに)半年や8ヶ月間ツアーを離れても世界の終わりにはならないはずよ。彼女のサーブは強烈。実際に生で観てみるとそれがよくわかるの。だからこそ、フォアハンドを強化して、もっとコントロールできるようになれば、すぐに武器として使えるようになるわ。そうしたらサーブの後にフォアハンドで攻撃することができるから、一気に流れを引き寄せられる」
女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)も昨年末に、ガウフはフォアハンドを改善すれば怖いものなしだと太鼓判を押していた。
「WTA1000 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19日~2月25日/ハードコート)に第5シードとして出場しているガウフは、世界43位のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)と世界23位のマディソン・キーズ(アメリカ)を破り、準決勝へ勝ち進んでいる。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2022年「全米オープン」でのガウフ
(Photo by Elsa/Getty Images)