昨年大活躍して注目を集めている19歳のオルガ・ルーネ(デンマーク)だが、現在の短いヨーロッパの室内ハードコートシーズンは思うように進んでいない。テニス関連ニュースサイトTENNIS TONICなどが報じている。
ルーネは今年の「全豪オープン」で4回戦に進出。直後の「デビスカップ・プレーオフ」ワールドグループIではシングルス2試合とダブルス1試合に出場してすべて勝ち、インドチームへの勝利の立役者となった。続く「ATP250 モンペリエ」ではベスト4入り。だが第4シードとして出場していた先週の「ATP500 ロッテルダム」で、1回戦では世界ランキング54位のコンスタン・レスティエンヌ(フランス)にストレートで勝利したが、2回戦で世界160位のハイス・ブラウワー(オランダ)に4-6、0-4とリードされたところで、右手首の怪我のため棄権となった。
ルーネの子どもの頃からのコーチで今もチームの一員として帯同しているルーネの母が、ルーネが今週の「ATP250 マルセイユ」(フランス・マルセイユ/2月20日~2月26日/室内ハードコート)を欠場すること、「手首の怪我を100パーセント管理しないといけない。今はサーブとフォアハンドがちゃんと打てない」と明かした。
ルーネを悩ませている手首の怪我は、もともと「全豪オープン」3回戦のユーゴ・アンベール(フランス)との試合途中で転んだ時に痛めたものと思われる。それが、ロッテルダム大会の時に再発したようだ。
ロッテルダム大会の2回戦で途中棄権した後に、ルーネは怪我についての心配を漏らしていた。「もう一度診察を受けなきゃいけないと思う。僕の年齢で痛みが続くのはおかしいから。我慢しながらプレーしてきたけど、今日は試合が進むにつれてどんどん痛みがひどくなって、続けられなかった。続けられるようにあらゆる努力をしたけれど」
昨シーズン、ルーネは年初の世界103位から11月には世界10位まで駆け上がった。現在、2003年4月29日生まれのルーネと、同年5月5日生まれのカルロス・アルカラス(スペイン)は、トップ100位内でただ2人の10代選手だ。これ以上怪我を長引かせることなく、しっかりと治してまたツアーに戻ってきて欲しい。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全豪オープン」でのルーネ
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)