「WTA500 ドーハ」(カタール・ドーハ/2月13日~2月18日/ハードコート)と「WTA1000 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19日~2月25日/ハードコート)を欠場した世界ランキング3位のオンス・ジャバー(チュニジア)が、手術を受けて成功裏に終わったことを報告している。マルタのニュースメディア Tennis Up To Dateが報じた。
ジャバーは当時世界86位のマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)に敗れて2回戦敗退を喫した先月の「全豪オープン」で、膝の痛みに悩まされていることを明かしており、「大きな怪我ではないけど、時々気になる」と説明していた。それから3週間ほど経った今月8日、すでに「WTA500 アブダビ」(アラブ首長国連邦・アブダビ/2月6日~2月12日/ハードコート)欠場を発表していたジャバーは、手術を受けることをInstagramで報告。
「身体の状態を整えるため、そしてコートに戻って良いパフォーマンスをするためには軽い手術が必要だと、私とメディカルチームは判断しました。ドーハとドバイの大会を欠場することになり、心が張り裂けそう。再会を心待ちにしてくれていた中東のファンの皆さんに申し訳なく思っているわ。必ず強くなって戻ってきます」
そして今月15日、ジャバーは手術が成功したことをInstagramで報告した。「みなさん、こんにちは。私の健康状態について報告します。軽い手術を終え、メディカルチームによれば、成功したみたい。来週あたりにはコートに戻って、練習に復帰できる予定よ。メッセージをくれた人、サポートと愛を示してくれた人、全員に心から感謝しているわ。みなさんの支えがあって、私は本当に幸せ。ツアーに戻って、みなさんともっとたくさんの思い出を分かち合えるのが待ち遠しい」
中東開催となるこれらの大会は、昨年10月に初めてチュニジアで「WTA250 モナスティル」が開催されるまで、ジャバーにとって最もホームでの大会に近いものだった。「WTA500 ドーハ」では2020年と2022年に、「WTA1000 ドバイ」では2022年に準々決勝まで勝ち進んでいる。ジャバーは昨シーズンにキャリアハイとなる世界2位に到達し、「ウィンブルドン」と「全米オープン」でファイナリストになるなど、アラブ系のテニス選手として数々の記録を打ち立てた。
ジャバーの復帰の時期は明確ではないが、「WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8日~3月19日/ハードコート)に照準を合わせているものと思われる。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全豪オープン」でのジャバー
(Photo by Robert Prange/Getty Images)