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負傷明けのアルカラスがシーズン初戦に勝利「最高の気分」[ATP250 ブエノスアイレス]

「ATP250 ブエノスアイレス」でのアルカラス

プレシーズンのトレーニング中に右足のハムストリングを痛めてしばらく離脱していた世界ランキング2位のカルロス・アルカラス(スペイン)が復帰し、シーズン初戦を勝利で飾った。

アルカラスは1月上旬、「トレーニング中に不自然な動きをしてしまった」ことからハムストリングを負傷したことをInstagramで発表。それにより「全豪オープン」欠場を余儀なくされ、昨年の「全米オープン」優勝により手にした世界王者の座を全豪覇者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に明け渡すことになった。

そんなアルカラスは1月下旬にコート練習を再開。そして2月上旬、「ATP250 ブエノスアイレス」(アルゼンチン・ブエノスアイレス/2月13日~2月19日/クレーコート)に出場するため、現地入りした。第1シードのアルカラスは初戦となった2回戦で世界57位のラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦。第1セットではサービスゲームが好調で相手に一度もブレークポイントを許さず、自身は第3ゲームで早くもブレークを果たしてこのセットを取る。第2セットでは8回のブレークチャンスをいずれも決められないまま、第10ゲームで迎えた0-40のピンチをしのぎきれずにセットカウント1-1に。それでも第3セットでは最初のジェレのサービスゲームを破った後、第1セットのような安定感を取り戻し、6-2、4-6、6-2で勝利した。

試合中に腹筋を痛めて棄権した昨年11月の「ATP1000 パリ」以来、3ヶ月ぶりの公式戦を戦い終えたアルカラスは、喜びを露わに。「再び勝てて最高の気分だよ。長い間、大会も試合もなく、ずっと回復に努めてばかりだったからね。ようやく2023シーズンの初勝利を手にすることができた」

昨年、ブラジルで行われた「ATP500 リオデジャネイロ」で優勝したアルカラスだが、アルゼンチンで開催された大会に出場するのは今回が初めて。現地では熱烈に歓迎されており、彼の練習を見るためだけに多くのファンが詰めかけた。非公開練習のためフェンスの向こうに幕が下ろされた際には、なんとかして見ようとして地面に寝転がって幕の隙間から覗くファンたちも続出したほど。その様子を見た現地ジャーナリストは、「もし彼がスペイン人でなくアルゼンチン人だったら、ファンはフェンスを飛び越えていただろう」と綴っている。

2時間に及んだジェレとの試合中にオレコールも送られたアルカラスは、「ここにいられてとても幸せだよ。こんなに多くの人たちが応援してくれるなんて思っていなかった。温かく迎えてくれたブエノスアイレスのファンみんなにお礼を言いたい。今後の試合でも今回のようなエネルギーをもって挑みたいね」と述べている。

「ATP250 ブエノスアイレス」にはアルカラスのほか、世界12位のキャメロン・ノリー(イギリス)、世界20位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、元世界8位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)らが出場。アルカラスは続く準々決勝、予選勝者の世界90位ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦する。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP250 ブエノスアイレス」でのアルカラス
(Photo by Marcelo Endelli/Getty Images)

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