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イズナーが500回目のタイブレーク勝利「6-1、6-0で勝てるタイプじゃない」

2022年「全仏オープン」でのイズナー

先週行われた「ATP250 ダラス」に第5シードとして出場していたジョン・イズナー(アメリカ)が、準々決勝でキャリア通算500回目となるタイブレーク勝利を収めた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

2018年に世界ランキング8位にまで登り詰めたことのある37歳のイズナーは、準々決勝で当時世界102位のエミリオ・ゴメス(エクアドル)に7-6(8)、7-5で勝利した際、ツアーレベルの大会でのタイブレークで500勝目を飾った。彼はオープン化以降で歴代トップの記録保持者であり、466勝で2位につけるロジャー・フェデラー(スイス)を大きく引き離している。

■最もタイブレーク勝利数の多い選手トップ5
1.ジョン・イズナー(アメリカ)…500勝319敗
2.ロジャー・フェデラー(スイス)…466勝247敗
3.イボ・カルロビッチ(クロアチア)…398勝403敗
4.ピート・サンプラス(アメリカ)…328勝194敗
5.フェリシアーノ・ロペス(スペイン)…325勝278敗

「ATP250 ダラス」会場から徒歩圏内に住んでいるイズナーは、地元のファンを前にオンコートインタビューでこう語った。「僕はこれまでたくさんのタイブレークをモノにしてきて、今日の第1セットで500勝の大台に乗った。(第2セットで)501勝目を挙げずに済んでホッとしているよ。(タイブレークに強い理由は)同じ状況に何度も置かれた経験さ。僕だってノバク・ジョコビッチ(セルビア)みたいに6-1、6-0で勝ちたいと思っているけど、どうもそういうタイプじゃないみたいだ。タイブレークにもつれ込んで今日みたいに勝てる時もあれば、負ける時もある。いい時ばかりじゃない。でも、ホームで戦えるということが、そういう勝負どころでの緊張感を和らげてくれた気がする。この大会があるなんて僕はすごく幸せだしラッキーだね」

イズナーが自負しているように、彼はこの準々決勝を終えたところで通算819回のタイブレークを戦い抜いており、昨年大会の準決勝ではライリー・オペルカ(アメリカ)相手にツアー大会で最も長い46ポイント(22-24)に上るタイブレークも経験している。

今大会でのイズナーは準決勝で第6シードのJ.J.ウルフ(アメリカ)を3-6、7-5、7-6(4)で下し、タイブレークの勝利数をさらに伸ばしながら決勝への切符も手にしたが、最後は第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を破って勝ち上がってきた当時世界97位のウー・イービン(中国)に7-6(4)、6-7(3)、6-7(12)で敗れた。イズナーはこの大会の5試合すべてでタイブレークを戦い、6勝2敗を記録。最後のタイブレークを落として惜しくも優勝には手が届かなかったものの、イズナーはウーとの決勝で44本のサービスエースを決めており、これは3セットマッチとしては元世界14位のイボ・カルロビッチ(クロアチア)が持つ最多記録(45本)まであと1本だった。

サービスエースの通算本数でいうと、イズナーは昨年の「ウィンブルドン」3回戦で24本のエースを決め、カルロビッチが持っていた最多記録(1万3728本)を抜いて歴代1位に立った。すでに通算本数は1万4000本を突破(1万4177本)している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「全仏オープン」でのイズナー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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