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ドーピング問題で出場停止処分を受けている元世界女王ハレプ、2月中に聴聞会か

「ウィンブルドン」でのハレプ

ドーピング検査で陽性となり昨年10月から出場停止処分を科されている元世界女王のシモナ・ハレプ(ルーマニア)。彼女がITF(国際テニス連盟)に対して申し立てのできる聴聞会が2月中に開かれると元コーチが明かした。テニス関連ニュースサイトTennis Headなどが報じている。

ハレプは昨年の「全米オープン」でドーピング検査を受けた際に、赤血球の生成を増加させるロキサデュスタットという物質が陽性となり、ITFにより暫定的な出場停止処分を受けた。ハレプは処分が明らかになった日に以下のような声明を発表し、自身の無実を訴え、陽性となったことが「人生最大のショックだった」と綴った。

「私は今までのキャリアで不正行為をしようなどとは一度も考えたことがありません。なぜなら、それは私が教えられてきた価値観に反することだからです。このような理不尽な状況に直面して私はとても混乱し、裏切られたと感じています。私はどんな禁止物質も故意に摂取していないことを証明するために最後まで戦うつもりですし、遅かれ早かれ真実が明らかになると信じています」

ハレプの元コーチであるダレン・ケーヒル氏は当初からハレプの無実を信じ、サポートを明言していた。「まず、最も大切なことは、シモナが故意に禁止された物質を摂取した可能性はないということです。全くない。ゼロです」

「彼女は医師により処方された薬品でも、それ以外のサプリメントでも、“規則に反するものでないか、安全で許可されたものか、二重三重にチェックして。確実でないなら私は摂らない”といつも言っていました」

ケーヒル氏は先日ポッドキャスト番組に出演し、以前と全く変わらぬ意見であることを強調。「しょっちゅうシモナのことを思い、彼女が今経験していることを気の毒に思います。私はこのことについて声明を出したし、それに命を懸けてもいい、彼女の高潔さと人となりを知っているから。彼女が不正を働いたなんてあり得ません。彼女は素晴らしい女性で、素晴らしい人です。すべてがうまくいくよう祈っています」

昨年12月に、ハレプはロキサデュスタットがラベルにはそうと書かれていなかったサプリメントに入っていたことをつきとめた、と報じられた。ケーヒル氏はそのことにも言及、ハレプがそれをITFに申し立てることができる聴聞会が2月中に開かれると明かした。「混入経路がわかったという話は聞きました。詳細は知りませんが2月中に聴聞会が開かれ、彼女はそこで彼女の側からの話ができる機会を得るはずです」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのハレプ
(Photo by Rob Newell - CameraSport via Getty Images)

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