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アザレンカ、サッカーをする6歳の息子に尋ねる「私の応援の声、大き過ぎる?」

「全豪オープン」でのアザレンカ

8歳以下の子どものサッカーの試合が行われているコートの脇にいて、隣で熱心なサッカーママが大声で応援していたら、もしかするとそれはグランドスラムを2度制したテニスの元世界女王ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)かもしれない。WTA(女子テニス協会)公式オンラインメディアが伝えている。

アザレンカは6歳の息子レオくんが自分のスポーツとしてサッカーを選んだことを受けて、息子を応援するスポーツママとしての自分の役割を受け入れている。「息子はパリ・サンジェルマンFCでプレーしたいの。それが彼の夢よ」とアザレンカは語った。

「今の私はサッカーママで、そのことがすごく気に入っている。応援するのが大好き。私って嫌な感じなの、誰よりも嫌な感じといっていいくらい。大声を上げるわ、でもすごく前向きよ。本当はすごく誇らしいの。だって、息子を応援するのは私にとってまるっきり違う感情だから。彼のために叫ぶのはちっとも恥ずかしくない、全くのゼロよ」

「実は息子に聞いたことだってあるの。“レオ、ママが応援している時は嬉しい?”って。息子は“うん、すごく嬉しいよ、ママ”って言ってくれた。“声が大き過ぎない?”って聞いたら、“うーん、時々ね。でも大丈夫。嬉しいよ”って。だから私にとっては健全な時間なの、間違いなくね」

レオくんの夢を応援するために、アザレンカは今シーズン、自分の試合や会見にパリ・サンジェルマンFCのTシャツを着て行っている。「私がTシャツを着ているのを息子が見たの。お揃いになるように、彼も同じシャツを着るそうよ。2012年からこのチームを応援している。デビッド・ベッカムの加入が決まった時からね。もう長いことファンで、何度も何度も試合を見に行ったわ」

「全豪オープン」でアザレンカは身体面では良い感覚を得られていて、一試合ずつ調子を上げていった。アザレンカは、結果志向の目標設定の仕方を変えようとしているところだ。

「私にとってはすごく新しいこと。私はキャリアの終わりに近づいていて、(これまでは)結果を重視することが自分にとって良くなかったとは言えない。でも、自分の期待に満たなかったとき、望む結果が得られなかった時は、そのことが心理的にかなりきつかった面もある。回復が難しい穴みたいなものね」

「これは、実は私が自分で学んでいることなの。だから、私はほんの少しずつ前に進んでいて、自分の意志と望みに本当の意味で取り組んでいるところだと思っている」

アザレンカは、キャリアのもっと早い段階で結果にさほどこだわらずにいれば良かったと思うかと質問を受けた。そもそも、尽きることのない勝利への渇望こそが彼女の素晴らしいキャリアの原動力だったとしたら?

「バランスの問題のような気がする。自分の強みは自分の最大の弱みにもなりえる。片方の端ともう片方の端、どちらかの端に近いところまでいくと問題になるの。だから、自分がどちらの端にいるのかを理解しようと努めるのが全てね。行き過ぎなのか、足りないのか。それをいろいろと試してみる」

「でもそれには相当な自覚が必要だと思う。もっと若い時にこういうことを全部わかっていたかったと思うか?おそらくこういうことを学んではいなかったでしょう。でも同時に、私より若い誰かが私の経験から学ぶことができたら、そうなればすごく嬉しいわ」

33歳のアザレンカは「全豪オープン」では2013年に連覇を遂げた時以来、グランドスラムでは2020年「全米オープン」での準優勝以来となるベスト4進出を果たし、世界ランキングでも約5ヶ月ぶりにトップ20復帰を果たしている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのアザレンカ
(Photo by Robert Prange/Getty Images)

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