WTA(女子テニス協会)は13日、最新の世界ランキングを公表。妊娠のため現在ツアーから離脱している大坂なおみ(日本/フリー)は、順位が2つ上がって66位に位置している。
先週開催された「WTA500 アブダビ」(サウジアラビア・アブダビ/2月6日~2月12日/ハードコート)で優勝したのは、第2シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)。アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)と並び、早くも今季2つ目のタイトルを獲得してポイントを加算するも、順位は前週と変わらず9位をキープ。
第8シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)は、決勝でベンチッチから第1セットを奪いながらも逆転負け。これまで負けたことのなかった相手に3つのチャンピオンシップポイントをしのがれ、今季初のタイトル獲得をあと一歩のところで逃す悔しい結果に終わったが、4ランクアップで自己最高の15位をマークした。
同大会ベスト4の二人はそろってキャリアハイを更新。第6シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)は2上げて12位、ノーシードのジャン・チンウェン(中国)は5上げて24位としている。また、日本人選手では内島萌夏(日本/安藤証券)が出場するも予選1回戦で敗退となり、1つ順位を下げて121位。
同じく先週開催されていた「WTA250 リンツ」(オーストリア・リンツ/2月6日~2月12日/ハードコート)では、第8シードの21歳アナスタシア・ポタポワ(ロシア)が優勝し、13ランクアップでキャリアハイの31位に上昇。決勝以外はすべて3セットにもつれ込む熱戦だったこともあり、「タフな一週間だった」と振り返っている。
そのポタポワと準決勝で対戦したノーシードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)は、一気に15アップで74位に。また、第1シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を相手に逆転勝利をあげるなど健闘して準優勝となった第6シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)は、4上げて30位につけた。
その他の日本人選手では、前週はツアーに参加していなかった日比野菜緒(日本/ブラス)が1アップの138位に。女子ダブルスでは、チャン・ハオチン(台湾)とのペアで「WTA500 アブダビ」準優勝を果たした青山修子(日本/近藤乳業)が3上げて19位とし、トップ20に返り咲き。柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)は3週連続で20位をキープしている。
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【2月13日付最新WTAランキング】
順位(前週) 名前(国籍) ポイント
1. ← (1) イガ・シフィオンテク(ポーランド) 10,485
2. ← (2) アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ) 6,100
3. ← (3) オンス・ジャバー(チュニジア) 5,210
4. ← (4) ジェシカ・ペグラ(アメリカ) 5,000
5. ← (5) カロリーヌ・ガルシア(フランス) 4,795
6. ← (6) ココ・ガウフ(アメリカ) 3,992
7. ← (7) マリア・サカーリ(ギリシャ) 3,616
8. ← (8) ダリア・カサキナ(ロシア) 3,425
9. ← (9) ベリンダ・ベンチッチ(スイス) 3,275
10. ← (10) エレナ・ルバキナ(カザフスタン) 2,860
11. ← (11) ベロニカ・クデルメトワ(ロシア) 2,740
12. ↑ (14) ベアトリス・アダッド マイア(ブラジル) 2,285
13. ← (13) ペトラ・クビトバ(チェコ) 2,227
14. ↓ (12) エレナ・オスタペンコ(ラトビア) 2,210
15. ↑ (19) リュドミラ・サムソノワ(ロシア) 2,209
16. ↓ (15) シモナ・ハレプ(ルーマニア) 2,141
17. ↓ (16) ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ) 2,138
18. ↓ (17) エカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア) 2,005
19. ↑ (20) カロリーナ・プリスコバ(チェコ) 1,910
20. ↑ (21) パウラ・バドーサ(スペイン) 1,862
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24. ↑ (29) ジャン・チンウェン(中国) 1,599
30. ↑ (34) ペトラ・マルティッチ(クロアチア) 1,450
31. ↑ (44) アナスタシア・ポタポワ(ロシア) 1,439
66. ↑ (68) 大坂なおみ(日本/フリー) 882
74. ↑ (89) マルケタ・ボンドルソバ(チェコ) 841
121. ↓ (120) 内島萌夏(日本/安藤証券) 548
138. ↑ (139) 日比野菜緒(日本/ブラス) 473
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「WTA500 アデレード2」でのベンチッチ
(Photo by Robert Prange/Getty Images)