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ただ一度のグランドスラム決勝でジョコビッチに敗れたツォンガ「なぜ負けたのか、考えることをやめられない」

※写真は2021年に「全仏オープン」会場で練習するツォンガ (Photo by John Berry/Getty Images)

ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、2008年の「全豪オープン」決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたことが長く頭から離れず、なぜこの試合で負けたのかについて答えを探し続けていたことを明かした。この敗戦の後、ツォンガは4試合続けてジョコビッチを破っている。米テニスメディアTennis World USAが報じている。

二人の初対戦だった2008年の「全豪オープン」決勝で、ツォンガは第1セットを奪って上々のスタートを切ったものの、そこから反撃を見せたジョコビッチが、最終的に4-6、6-4、6-3、7-6(2)で勝利。この試合の後、ツォンガは続く4度の対戦でジョコビッチを破ったが、ツォンガが再びグランドスラムの決勝に進出することはなかった。

「でも、この決勝はためになったし役に立ったよ。この試合と、この経験がね。この後、僕はシーズンの終わりに“ATP1000 パリ”でマスターズ1000大会のタイトルを獲得した。その週にはジョコビッチに勝ったんだ。問題は、僕がこの決勝を本当の意味できちんと分析するのが、あまりにも遅すぎた」

「周りからは、技術的なものだとか、身体的なものだとか、心理面だとか言われる。でも、一つ一つのポイントを分析して、外部からの声も聞いていると、泥沼にはまってしまう。ものごとは、もっとずっと単純な場合もある。僕は選手生活を通してずっと、自分自身になぜなのかと問い続けてきた」

「彼にはその後連続して勝ったのに、なぜあの決勝で負けたのか?何が起きたのか?考えることをやめられない。試して、倒れて、起き上がって、前に進む。これは選手のキャリアの一部だ。だから、この決勝は僕のキャリアの一部なんだ」とツォンガは綴っている。

2011年の夏、ツォンガは「ウィンブルドン」で準決勝に進出したが、そこでジョコビッチに4セットで敗れた。翌2012年、「全仏オープン」の準々決勝でジョコビッチと対戦した際には、4度のマッチポイントを逃して敗退した。

2008年の「全豪オープン」決勝以降、ツォンガはジョコビッチから4連勝を挙げ、対戦成績を4勝1敗として優位に立った。だがこの4勝の後、ツォンガはキャリアを通してジョコビッチからあまり戦果を上げることができなかった。最終的にジョコビッチが立場を完全に逆転し、ツォンガとの対戦成績を17勝6敗として、ツォンガの引退を迎えている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年に「全仏オープン」会場で練習するツォンガ
(Photo by John Berry/Getty Images)

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