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今季まだ0勝のティーム「今は僕を応援するのも難しいだろう、でもまた最高の自分に戻ってみせる」

2020年「全米オープン」でのティーム

ドミニク・ティーム(オーストリア)は先日、「デビスカップ・クオリファイアーズ」でオーストリアチームに対するクロアチアの勝利を決めることとなったボルナ・チョリッチ(クロアチア)への敗戦を振り返った。ティームは世界ランキング23位のチョリッチにストレートで敗れ、3敗目を喫したオーストリアチームは敗退となった。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

2020年「全米オープン」覇者であるティームは、シングス第1試合でも世界121位のボルナ・ゴヨ(クロアチア)にストレートで敗れていた。「ATP250 アデレード」では予選1回戦で世界83位のクォン・スンウ(韓国)に、「全豪オープン」では1回戦で世界6位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に敗れたティームは、今年に入ってまだ勝利を上げておらず、今季の成績はここまで0勝4敗となっている。

先日Instagramに投稿を行った元世界3位のティームは、「デビスカップ」でのオーストリアチームの敗退を振り返り、クロアチアチームの勝利にお祝いの言葉を贈りつつ、自身の敗戦を嘆いた。29歳のティームはファンに向けて、このような不調が続いていれば自分を応援するのは難しいに違いないと認め、満足できない自身の成績について謝罪めいた言葉を綴った。

「“デビスカップ”でのクロアチアとの対戦でオーストリアの役に立てなかったことで、がっかりしている。クロアチアの選手たち、おめでとう、そしてお疲れ様。今はみんなが僕を応援することは簡単ではないとわかっている。それに、僕のパフォーマンスのいくつかはあるべき水準に達していなかったことも、完全に理解している」

だがティーム自身は落ち込んではおらず、「最高の」自分にまた戻ることができるという自信がみなぎっていると宣言。ファンたちがついていれば、その復活の旅路はさらに加速するだろうとティームはいう。

「僕は最高の自分に戻る。君たちの応援があればそれにかかる時間は縮まるだろうし、気分もずっといいだろう。有難く思っているし、君たちが僕を支えてくれていることに感謝してもしきれない」

「デビスカップ」でティームと対戦したチョリッチは、試合後にInstagramのストーリーズに次のように投稿し、ティームのトップ10復帰を請け合った。「僕たちのスポーツの偉大なチャンピオンであるドミニク・ティームと同じコートに立てるのは、いつだって名誉なことだ。ドミ(ティームの愛称)はすぐにトップ10に戻って来ると僕は確信している」

昨年に怪我から復帰して以降、以前の最高の状態に戻ることが主な目標であるということをティームは一貫して口にしてきた。ティームは昨シーズン末に、特に今はシードがつかない立場であることを踏まえて、自分の前に立ちはだかる課題は巨大なものだと語っていた。しかし、気持ちの面でもテニスの感覚の面でも、調子がいい日には誰にでも勝てる状態に戻ることができるとティームは確信していた。

「まだシードがつかなくて、どんな大会でも最初から誰とでも当たる可能性があるから、本当に難しいものになるだろう。でも今は怪我のない状態で競い合えることを嬉しく思うし、シーズンが始まるのが楽しみだ。僕の目標は、もう一度軌道に乗ること。これを達成して、どんな相手も打ち負かせるようになって、すべての大会で勝ち進むことだ。2023年シーズンの間に、もう一度そうなればいいね」とティームは語っていた。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2020年「全米オープン」でのティーム
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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