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キリオスが最下位。『ブレイクポイント』出演効果が最もあったのは?

2022年「ATP1000 マイアミ」でのキリオス

1月13日より配信されているNetflixのテニスドキュメンタリー『ブレイクポイント:ラケットの向こうに』に出演した選手たちのフォロワーがどれくらい増えたかが明らかとなった。スポーツウェブメディア Sportskeedaが報じている。

全10話のうち、1月に封切られたパート1に当たる5つのエピソードは、昨年の「全豪オープン」、「ATP/WTA1000 インディアンウェルズ」、「ATP/WTA1000 マドリード」、「全仏オープン」が舞台となっており、世界ランキング4位のキャスパー・ルード(ノルウェー)、世界7位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、世界8位のテイラー・フリッツ(アメリカ)、元世界6位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、元世界13位のニック・キリオス(オーストラリア)、世界3位のオンス・ジャバー(チュニジア)、世界7位のマリア・サカーリ(ギリシャ)、元世界2位のパウラ・バドーサ(スペイン)、世界35位のアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)といった選手が主役として登場した。

配信直後から始まった今年の「全豪オープン」では、『ブレイクポイント』に出演したこれら9人の選手のうち、キリオス、バドーサ、トムヤノビッチの3人が怪我により欠場を余儀なくされ、オジェ アリアシムを除く残りの5人が3回戦までに姿を消したことが、「『ブレイクポイント』の呪い」として話題となった。オジェ アリアシムも4回戦で当時世界71位のイリ・ラフェチュカ(チェコ)に敗れている。

パートナーシップ契約の効果を分析しているZoomphが、『ブレイクポイント』配信後に出演選手たちのソーシャルメディアのフォロワーがどれだけ増えたかをランキング形式で発表。それによれば、今月3日時点で最も増えているのはフリッツだという。そのランキングは以下の通り。

■『ブレイクポイント』に登場した選手たちのSNSフォロワー数増加率
1.テイラー・フリッツ(アメリカ)…13.93%(Twitter:7.32%/Instagram:15.26%)
2.マリア・サカーリ(ギリシャ)…10.28%(Twitter:6.06%/Instagram:10.82%)
3.パウラ・バドーサ(スペイン)…9.34%(Twitter:2.95%/Instagram:10.57%)
4.アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)…7.13%(Twitter:4.23%/Instagram:7.81%)
5.キャスパー・ルード(ノルウェー)…4.48%(Twitter:4.67%/Instagram:4.44%)
6.マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)…3.81%(Twitter:3.09%/Instagram:3.83%)
7.オンス・ジャバー(チュニジア)…3.38%(Twitter:4.47%/Instagram:3.07%)
8.フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)…3.18%(Twitter:1.73%/Instagram:3.55%)
9.ニック・キリオス(オーストラリア)…1.73%(Twitter:2.80%/Instagram:1.54%)

TwitterとInstagram合わせて14%近く(13.93%)もファンを増やしたフリッツは、「夢のカリフォルニア」と題された3つ目のエピソードに登場。昨年のインディアンウェルズ大会で決勝に勝ち進み、最後は直前の練習で足首を負傷しながらも、元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン)を6-3、7-6(5)で下し、地元でマスターズ1000大会のタイトルを初めて獲得する様子が描かれている。

『ブレイクポイント』はすべて選手の許可を得て撮影されているが、最終的にどう編集するかはスタッフに一任されているそうで、フリッツは配信が始まる前に「見たくなるかはわからない。ありのままをさらけ出しているから、自分がどういう風に描かれているかを見るのが怖いんだ」と話していた。だが、少なくともフォロワー数を見る限り、その心配は杞憂に終わったようだ。

フリッツに続く形でトップ3に入ったのは10.28%増加したサカーリと9.34%増のバドーサ。一方、ジャバーとオジェ アリアシムの増加率は3%台で下位に沈んだ。そして最下位はソーシャルメディアを賑わすことの多いキリオスで、伸び率はわずか1.73%。とはいえ、もともと人気選手であるキリオスはSNSのフォロワー数が1位フリッツのおよそ10倍に上るなど、そもそもの母数がほかの出演選手に比べて大きいため、増加率が高くなくても仕方ないのかもしれない。最初のエピソード「型破りなプレーヤー」に登場したキリオスは昨年の「全豪オープン」で密着取材を受けており、シングルスで2回戦敗退を喫した後に男子ダブルスで優勝する過程が、メンタル面を語るシーンを織り交ぜながら紹介されている。

なお、Zoomph のランキングには載っていなかったが、元世界69位のタナシ・コキナキス(オーストラリア)も大きくフォロワー数を増やした一人だ。キリオスのダブルスのパートナーという位置づけで登場した彼は、主役として扱われていなかったにもかかわらず、配信前後でTwitterが9.6%、Instagramに至っては19.6%も伸びている。また、パート1に登場した一人ではないものの、先月の「全豪オープン」でグランドスラム初優勝を果たしたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)は、その活躍によって27.2%もフォロワーを増やしたという。

全10話の『ブレイクポイント:ラケットの向こうに』、そのシーズン後半に当たるパート2は6月に配信される。そちらには世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)や世界14位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)が登場予定だ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「ATP1000 マイアミ」でのキリオス
(Photo by Mark Brown/Getty Images)

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