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全豪女王のサバレンカがドーハ欠場、シフィオンテクは丸1年世界1位確定

2022年「全米オープン」でのシフィオンテク

先月「全豪オープン」を制したアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、来週開催される「WTA500 ドーハ」(カタール・ドーハ/2月13日~2月18日/ハードコート)を欠場することとなり、イガ・シフィオンテク(ポーランド)が4月2日付けで世界ランキング1位での在位52週(丸1年)を達成することが確定した。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

1月28日にメルボルン・パークで行われた見ごたえある決勝で、サバレンカは昨年の「ウィンブルドン」覇者であるエレナ・ルバキナ(カザフスタン)を下し、オープン化以降にグランドスラムのシングルスのタイトルを獲得した59人目の選手となった。この勝利を受け、完璧なシーズン滑り出しを見せているサバレンカは今季ここまでの戦績を11勝0敗とし、キャリア最高位である世界ランキング2位に返り咲いた。しかし、1位のシフィオンテク(10,485ポイント)には4,400ポイント近く差をつけられている。

一方のシフィオンテクは、「全豪オープン」4回戦でルバキナにストレートで敗退。21歳のシフィオンテクは、来週ドーハでタイトル防衛に臨む。面白いのは、ドーハでのこの大会は今年はWTA500の格付けであるが、2022年にはWTA1000の大会として行われていたということだ。

シフィオンテクは昨年、近年の女子テニス界では指折りの支配的なシーズンを送った。ツアー最多の67勝を挙げ、WTA1000大会での3タイトルとグランドスラムでの2タイトルを含む8つのタイトルを獲得。昨シーズン「WTA500 ドーハ」、「WTA1000 インディアンウェルズ」、「WTA1000 マイアミ」で優勝しているため、これら3大会で2,500ポイントを防衛する立場にある。シフィオンテクは昨年「WTA1000 ドバイ」でエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に敗れて以降、驚愕の37連勝を記録。この連勝は「ウィンブルドン」3回戦でアリゼ・コルネ(フランス)に敗れるまで続いた。

この期間にシフィオンテクは、上記の3大会に加えて「WTA500 シュトゥットガルト」、「WTA1000 ローマ」、そして「全仏オープン」でもタイトルを獲得。つまり、シフィオンテクは芝コートのシーズンに入るまでに6,000ポイント近くを防衛する立場にあるのだ。

元世界7位のバルバラ・シェット(オーストリア)は、他の選手が台頭することでシフィオンテクの「支配」が今年終焉する可能性があると考えている。シェットがEurosportに語った内容はこうだ。

「女子ツアーで何が起こるかって?何だってありえるわ。知ってのとおり、シフィオンテクが圧倒的強さを誇っていたけれど、今年は全然違ったものになると思う。もちろんイガもいるけれど、サバレンカもいるし、ルバキナもジェシカ・ペグラ(アメリカ)もいる。とても心躍るものになるだろうし、たくさんの違ったグランドスラムの決勝を見ることになるはず。シフィオンテク一人による支配は終わるかもしれない」

追う立場にある一団が自分のことを知り抜いているなか、シフィオンテクが今シーズンどのような成績を上げるのか、それがわかるのはこれからだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「全米オープン」でのシフィオンテク
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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