先週末には日本で行われた「デビスカップ・プレーオフ」で日本チームの勝利に貢献し、すぐアメリカに向かって今週「ATP250 ダラス」(アメリカ・ダラス/2月6日~2月12日/ハードコート)に出場するダニエル太郎(日本/エイブル)が、2年以上をともにしたコーチとお別れしたことをSNSで報告した。
ダニエルは昨年4月に、ジャッキー・リールドン氏がメインコーチとなることを発表。1980年代にテニス選手だったリールドン氏はアスリートのメンタルを鍛えるプログラムに関わっており、それをテーマにした著書もある。ダニエルとはそれより約1年半前から一緒に組んでいたが、その時にメインコーチに昇格した。
リールドン氏はTwitterに、彼女の姪からバレエを教わるダニエルの動画を投稿し、こう綴った。「ダニエル太郎は2020年10月に彼のチームに加わるよう私を招きました。私の条件は、結果ではなく、人生とテニスを愛することに集中する、ということでした。ツアーでの私たちの旅は終わりましたが、友情は続きます。太郎、スベン・グレネヴェルド、高田充、松田浩和とともに創りあげたことは特権でした」
これを受けてダニエルは、英語と日本語で以下のように書いている。「2年以上コーチをしてもらっていたジャッキーさんとの関係が終わりました。この世に偶然はないと思わせるくらい自分が内面的に成長しなければいけない時期に巡り会えた恩師。一生の友達/関係をつくれたと感じています。ありがとうございました!この動画はある日バレー(原文のまま)を姪っ子さんから教わった時(踊る女性の絵文字)」
動画の中のダニエルは伸び伸びと動き、彼らしい笑顔を見せている。
昨年の「全豪オープン」では2回戦で元世界王者アンディ・マレー(イギリス)を撃破し、3回戦に進出。その後も好調を保って、8月には2019年4月以来、約3年半ぶりにトップ100に返り咲いた。今年の「全豪オープン」では2回戦で第20シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)に3-6、6-7(3)、5-7で惜敗し、前年のポイントを防衛できずに現在のランキングは107位だ。
ダラス大会1回戦では世界102位のエミリオ・ゴメス(エクアドル)と対戦予定のダニエル。ゴメスとは昨年「ATP250 ソウル」で対戦しており、ダニエルがストレートで勝利している。ダニエルのさらなる活躍に期待したい。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真はダニエル太郎
(ロイター/アフロ)