テニスのスター選手たちが一週間だけなってみたい選手を尋ねられて、ソーシャルメディア上で公開された動画では多くの選手がラファエル・ナダル(スペイン)を選んでいる。ナダルは、テニス界で勝ち獲ることができるもののほとんどすべてを手にしてきており、彼の功績は選手仲間たちからも一目置かれてきた。
セバスチャン・コルダ(アメリカ)は、対戦相手の試合を解剖して相手を「ひどい気分に」させるナダルの能力に感嘆していると語った。「ナダルだね。彼は相手の試合を解剖して、なんというか、ただただ相手をコート上でひどい気分にさせる方法を心得ている」
カレン・ハチャノフ(ロシア)も同じくナダルを選び、彼の「信じられないような」バナナショット(空中で横に曲がるフォアハンドのショット)を打ちたいと言った。「ラファだね。左利きなのがどんな気分か知りたいし、彼のあの信じられないようなショット、つまりバナナショットを打ちたい」
ニコラス・バシラシビリ(ジョージア)は、クレーコートでの優れた腕前を理由にナダルを選んだ。「クレーでのラファを選ぶね。何かが上手くいかない可能性はすごく低いだろう」
一方、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)はナダルとノバク・ジョコビッチ(セルビア)の両方を選び、両者を「最高の選手」と呼んだ。「ラファかノバクだね。なぜかって、彼らは最高の選手だから。だから、ただそれがどんなものか見て感じたい」。ルブレフの他には、デニス・シャポバロフ(カナダ)らもジョコビッチを選んだ。
また、テイラー・フリッツ(アメリカ)やマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を含む多数の選手が、ロジャー・フェデラー(スイス)を選んでいる。ベレッティーニはその理由をこう語った。「ロジャーが全盛期にどんな風に感じていたかを感じられたらいいよね。すべてが本当に簡単なことのように思えて、負けようがないという感覚だ」
他には、ニック・キリオス(オーストラリア)、ジョン・イズナー(アメリカ)らの名前が挙がったが、「一日だけイズナーになりたくないか?」と聞かれた身長170cmのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、笑いながらこう答えている。「いや、ないよ。僕にとってはすごく変な感じがするんじゃないかな?サーブなんかね!」
そんな中、動画の最後に登場したステファノス・チチパス(ギリシャ)は、弟であるペトロス・チチパス(ギリシャ)と回答。「彼の頭の中がどんなものか見てみたいだけだよ」とその理由を添えて笑った。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全豪オープン」でのチチパス(左)と弟のペトロス
(Photo by Daniel Pockett/Getty Images)