2022年シーズンに4つのツアータイトルを獲得と、充実したシーズンを送った世界ランキング5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が、ファンに向けて中指を立てたことがあると明かすとともに、その理由を説明した。スポーツウェブメディア Sportskeedaなど複数のメディアが報じている。
ロシアメディア TV Startとのオンラインインタビューに応じたルブレフは、ツアーで活躍するほかのテニス選手に間違えられることがよくあると明かし、その対象としてステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、ヤニク・シナー(イタリア)の名前を挙げた。普段は勘違いされることを面白いと感じているルブレフだが、昨年の「全仏オープン」でシナーのファンにしつこくされた時はキレてしまったという。
「“全仏オープン”中にパリで“シナーだ、シナーだ”ってイタリア人から声をかけられたんだ。“僕はシナーじゃない”と説明したのに向こうは“いや、君はシナーだ”と言ってきて、“本当に僕はシナーじゃないんだ”と繰り返してもまったく信じてもらえなかった。挙句の果てに“君は嘘をついているんだろ。一緒に写真を撮ってもいいかな?”と言われたから、“僕はシナーじゃない。やめてくれ。僕から離れろ”って返したらイラっとされた。それで僕は中指を立ててやったんだ。シナーが彼らを失望させたことになってしまったね」
ルブレフとシナーはその「全仏オープン」の4回戦で対戦しており、この時シナーは怪我により途中棄権していた。
昨シーズンのルブレフは、「Nitto ATPファイナルズ」でベスト4にまで勝ち進んだ後はサウジアラビアとアブダビで開催されたエキシビション大会に出場。そのため、オフシーズンにあまり休んでいないものの、それが自身には合っていると説明している。
「“Nitto ATPファイナルズ”の準決勝で負けた後、翌週には新シーズンに向けて練習していたから、5日間くらいしか休んでいないと思う。ほかのことと同じでバランスが重要。僕はあまり長く休みたくないタイプなんだ」
「オフシーズンに長い休暇を取る選手もたくさんいるし、シーズン中に一週間の休みを取る人もいる。どっちにしても休みを全然取らないのは良くないね。疲れが溜まると怪我をしやすくなるし、精神的にも崩れやすくなる。僕の場合、シーズンが終わってからはあまり休めていないけど、シーズン中に一週間まったくテニスをしない時も何回かあったから、それで相殺された感じだね」
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2021年「ATP500 バルセロナ」でのルブレフ
(Photo by Alex Caparros/Getty Images)