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グランドスラム最多優勝のレジェンド、泥棒に入られる

2020年「全豪オープン」でのコート

グランドスラムの女子シングルスで最多優勝(24回)を誇るレジェンドのマーガレット・コート(オーストラリア)が、先月下旬に空き巣の被害に遭っていたことが明らかとなった。スポーツウェブメディア Sportskeedaなど複数のメディアが報じている。

夫とともに出かけていたコートは1月26日の夜に家が泥棒に入られ、華々しいキャリアを通して獲得した賞品やメダル、宝石の一部が盗まれた。セキュリティシステムの発動によって、コートはパースにある自宅が強盗の被害に遭う一部始終を画面越しに見続けるしかなかったという。幸いにも、すぐに駆けつけた警察によって犯人は取り押さえられ、のちに夫のパスポートを除いて盗まれた品はすべてコートの元に戻ってきたそうだ。

現在はキリスト教の牧師であるコートはニュース番組の取材に応じ、住居侵入と窃盗の罪で逮捕された33歳と34歳の男性たちのために祈りを捧げたと話している。また、元オーストラリア代表のクリケット選手で昨年まで代表コーチを務めていたジャスティン・ランガー氏がコートの家の近くに住んでおり、強盗の目撃者の一人だったことも地元メディアで話題となった。

テニス界では、「リオデジャネイロオリンピック」の女子ダブルスで金メダルを、「東京オリンピック」の混合ダブルスで銀メダルを獲得した元ダブルス世界女王のエレナ・ベスニナ(ロシア)も2021年の9月に夕食に出かけた隙に空き巣に入られ、メダルや貴金属が盗まれた。また、昨年6月の「ATP250 イーストボーン」では選手が宿泊しているホテルで盗難事件が発生し、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)とペドロ・マルチネス(スペイン)が金目のものやクレジットカード、パスポートを盗まれている。

なお、コートが被害に遭ったのはちょうど「全豪オープン」の開催期間中だったが、コートの旅先はこの大会ではなかったようで、会場でその姿が見られることはなかった。グランドスラムにおいて男女合わせて史上最多となる24回の優勝記録を持つコートだが、宗教上の理由から同性婚に反対するスタンスを公然と示してきたことから、「全豪オープン」を主催するオーストラリアテニス協会(TA)と対立するようになっている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2020年「全豪オープン」でのコート
(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)

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