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全豪オープン初戦敗退で世界82位に沈んだ元世界女王ムグルッサ「今は謙虚になる時」

※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」でのムグルッサ (Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)

ガルビネ・ムグルッサ(スぺイン)の2023年「全豪オープン」での1回戦敗退は、過去12ヶ月間の思わしくない成績の延長上にあった。2021年シーズン末にメキシコのグアダラハラで行われた「WTAファイナルズ」で鮮烈な勝ち上がりを見せて優勝し、2022年「全豪オープン」までは世界ランキング3位を維持していた。だがそれ以降、ムグルッサのランキングは急降下している。ムグルッサが先日の「全豪オープン」敗戦後に語った内容を、スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

「全豪オープン」でのエリース・メルテンス(ベルギー)への敗北は、ムグルッサにとっての新たな打撃となった。そこまでのムグルッサの2023年の成績は0勝3敗。同大会に先立ち、ムグルッサはアデレードで開催された2大会で、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)とベリンダ・ベンチッチ(スイス)に手痛い負けを喫していた。

Eurosportのインタビューの中で最近の苦戦について振り返ったムグルッサは、2023年のスケジュールを再考し、自分のランキングに基づいて大会への参加を計画すると話した。ムグルッサは下部大会も大事にすると述べ、今は「謙虚」になる時だと言い添えた。

「自分のランキングに合わせて適切なスケジュールを組まないといけないでしょうね。最高峰の大会にも出場できるようにしたいけれど、そうできない時には、他の下位の大会に目を向けるわ。そういう大会も大事にする。今は謙虚になる時よ」とムグルッサは語った。

最近の苦戦について、緊張と疲労が試合で大きな負担になっていた時があると感じているという。元世界ランキング1位のムグルッサはさらに、ところどころでいいプレーができたものの、切迫した場面では最高のテニスができなかったと言い、自信を取り戻すためには、試合で勝ち切ることができるようにならないといけないと付け足した。

「緊張と疲労が入り混じっていたと思う。身体面での低迷には気づいていた。重要な場面でうまくいっていないというのが真実よ。序盤はいいプレーができても、その後、最高のレベルを見せられていないかもしれない。そういう場面で断固として勝ち切ることができないといけないわ」

ムグルッサは、去年のこの時期には世界ランキング10位内に入っていた。しかしムグルッサはグアダラハラでの「WTAファイナルズ」以降、どの大会でも決勝に進出しておらず、このことがムグルッサのランキングに影響。今年の「全豪オープン」には、世界73位での出場だった。

今回の初戦敗退によってムグルッサのランキングはさらに下がってしまった。ランキングポイントがわずか764ポイントとなり、ムグルッサは世界82位に後退。今週の「WTA250 リヨン」でも初戦で18歳の新星リンダ・ノスコバ(チェコ)にストレートで敗れてしまったムグルッサだが、小さな大会でポイントを積み重ね、また晴れ舞台で輝く姿を見たい。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」でのムグルッサ
(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)

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