膝を痛め療養中のダリア・サビル(オーストラリア)は、残念ながら今回の「全豪オープン」出場を見送ることになった。だがサビルは地元開催のグランドスラムの会場を、愛犬のミニダックスフンドと共に満喫する様子をSNSに投稿。愛犬の愛らしい姿や、対面した選手たちのリラックスした表情に注目が集まった。米テニスメディアBaseline他複数メディアが伝えている。
サビルの愛犬、トーフが登場するTik Tok動画やInstagramのリールは以前から人気がある。今回もトーフはメルボルン・パークの人気者となった。サビルは、トーフがノバク・ジョコビッチ(セルビア)やオンス・ジャバー(チュニジア)など有名選手と写真を撮ったり、選手用エリアを探検したりする写真や動画をSNSに投稿。
「全豪オープン」の会場に到着したサビルとトーフは、まず会場の外の芝生で一息ついたあと、会場へ入りニック・キリオス(オーストラリア)と写真撮影。選手のゲストとして入場許可証をもらったトーフは、サビルとともに様々なエリアに顔を出した。
選手らが会場入りする時間になると、トーフはジョコビッチやココ・ガウフ(アメリカ)、アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)、マリア・サカーリ(ギリシャ)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)らと写真をパチリ。とても人懐っこそうな様子を見せていたが、サビル曰く「[写真に]騙されないで。ほとんどの人に吠えていた」のだそうだ。
さらには、ジャバー、エレナ・ルバキナ(カザフスタン)、セバスチャン・コルダ(アメリカ)、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)、ドミニク・ティーム(オーストリア)、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)、ベルナルダ・ペラ(アメリカ)とも記念写真を撮った。
試合が始まると、トーフはサビルと共に観客席にも座った。ポイントが決まると、拍手をするサビルに合わせて前足を上下に動かし、可愛らしい拍手も披露していた。
愛らしいトーフの姿は、グランドスラムという大きな舞台で緊張を強いられる選手たちにとって心のオアシスだったのだろう。アレックス・デミノー(オーストラリア)やカロリーヌ・ガルシア(フランス)、アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)、テイラー・タウンゼント(アメリカ)、アレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、マックス・パーセル(オーストラリア)、そして車いすテニスのヒース・デビッドソン(オーストラリア)らも、トーフの前ではとてもリラックスした表情を見せた。大活躍のトーフを労ってか、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)はヘッドマッサージを施し、トーフを癒してあげていた。
サビルのSNSに投稿された動画には、「全豪オープン」のバックステージを楽しむトーフの姿が収められている。選手たちとの記念撮影を楽しんだ後、サビルとトーフは会場を見て回った。限られたトップ選手しか試合を許されないロッド・レーバー・アリーナに足を踏み入れ、女子選手のロッカールームを覗いた後、選手用のカフェやストリンガーの部屋を見学。選手用のジムで戯れたり、眺めの良いテラスから会場を見回したりと散策を楽しんだトーフは、おやつとしてベリーの盛り合わせを堪能し満足そうな表情を見せた。そしてもちろん、サビルの夫、ルーク・サビル(オーストラリア)の試合も観戦。最後はサビルと共に車に乗って家へ帰り、自宅のソファーで眠るトーフを映して映像は終わっている。
サビルがトーフの写真や動画を投稿するInstagramのアカウントには、トーフのよく躾けられた様子や可愛らしさに感嘆する声が多く寄せられた。中にはトーフを「全豪オープン」の公式マスコットにすべき、とのコメントも複数見られた。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「WTA1000 インディアンウェルズ」でウクライナカラーに身を包んで予選から5試合を勝ち進んだサビル
(Photo by Robert Prange/Getty Images)