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グランドスラム優勝回数で並ぶナダル、ジョコビッチが今後出場する大会は?

2021年「全仏オープン」でのジョコビッチとナダル(左より)

「全豪オープン」が幕を閉じる中、優勝を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、第1シードの前回王者として出場しながら2回戦敗退となったラファエル・ナダル(スペイン)の気になる今後の予定を、英スポーツメディア EUROSPORTが報じている。

「全豪オープン」で10回目の優勝、ナダルと並ぶ22個目のグランドスラムタイトルを獲得したジョコビッチが次に出場する可能性が高いのは「ATP500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月27日~3月4日/ハードコート)。シーズン開幕からさっそく12連勝を記録しているジョコビッチがさらに勝利を積み重ね、通算94個目のツアータイトルを手にできるかが注目される。だが、ジョコビッチは「全豪オープン」中にハムストリングの怪我に悩まされており、「選手の97%は、同じ痛みを抱えていたら棄権していただろう」とコーチのゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)はコメントしている。

ジョコビッチ自身は、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を下した決勝後にこう説明している。「数日以内にメディカルチェックを行う予定だ。そうすれば、もう少し状況が把握でき、詳しい話をできるようになるだろう。現時点では1ヶ月後のドバイ大会にエントリーしている状態で、数週間後にコートに戻れればと思っている」

ジョコビッチが検査の結果問題なく「ATP500 ドバイ」に出場できたとして、その後に予定されている今シーズン最初のマスターズ1000大会、「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8日~3月19日/ハードコート)と「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月22日~4月2日/ハードコート)に向けては昨年と同じ問題が立ちはだかる。ジョコビッチはいまだに新型コロナワクチンを接種していないため、この2大会開催中にアメリカに入国できる見通しは低い。渡航者にワクチン接種を義務付ける規制は今年の1月8日に失効する予定となっていたが、運輸保安局の緊急要請により、少なくとも4月10日まで延期されることがアメリカ政府によって発表されている。

「ATP1000 インディアンウェルズ」の大会ディレクターを務める元世界2位のトミー・ハース(ドイツ)は「全豪オープン」の会場で、ジョコビッチが出場できるために全力を尽くすと発言していた。だが、同じ条件で昨年の大会を欠場したジョコビッチが今年の大会に出場するには、アメリカの規制が前倒しで緩和される以外に方法はないだろう。今年もインディアンウェルズとマイアミの大会を欠場することになれば、ジョコビッチが今季最初にプレーするマスターズ大会は、「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月9日~4月16日/クレーコート)となりそうだ。

一方、「全豪オープン」の2回戦で世界ランキング65位のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)にストレート負けを喫した前回チャンピオンのナダルは、その翌日となる19日に腸腰筋を損傷していることを発表。順調にいっても回復に6週間から8週間かかるという。1月27日にTwitterを更新したナダルは、帰国後にバルセロナで再検査を受けたところ、診断結果と回復期間に変わりはないと投稿している。ナダルは15年ぶりにドバイでプレーする予定となっていたが、その可能性は消え、「ATP1000 インディアンウェルズ」と「ATP1000 マイアミ」の出場も危うい。

インディアンウェルズとマイアミの“サンシャインダブル”が終わるとヨーロッパでのクレーシーズンが始まり、“クレーキング”の異名を持つナダルはこの時期に照準を合わせてくるものと思われる。昨年もチャンピオンに輝いた「全仏オープン」の前には、11回の優勝を誇る「ATP1000 モンテカルロ」や母国での「ATP1000 マドリード」(スペイン・マドリード/4月26日~5月7日/クレーコート)が予定されている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのジョコビッチとナダル(左より)
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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