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錦織の恩師が解説:コートで安定したプレーをするカギとは?

※写真はイメージ (Photo by Nicolò Campo/LightRocket via Getty Images)

昨年91歳で亡くなったテニス界の名コーチ、錦織圭(日本/ユニクロ)の恩師でもあるニック・ボロテリー氏は、テニスに関する助言やこつ、教訓などを書き残していた。コートでの安定を生むための鍵についてボロテリー氏が書き残した内容を、米テニスメディアBaselineが紹介している。

過去60年にわたって、私はテニスのプロでありテニスのコーチであった。自分の役割にかかわらず、私はテニスについて、そして自分が誰と組んでいるのかについて、毎日もっと知ろうとしていた。私が学んだのは、同じような選手は2人といないということだ。ある選手にとって良いことは、別の選手にとっては全く不適切かもしれない。選手には、一人ひとりにそれぞれ固有の体のタイプや動き、スイングのパターン、グリップ、そして能力がある。私は選手たちの自然なスイングのパターンを奨励し、そこから調整を加える。生徒たちにプロの技術を真似るよう促すことはない。

安定性は、生徒が自分の体を制御でき、バランスを取れている時に発達する。このためには、身体調整のプログラムに参加する必要があるかもしれない。

過去の生徒のほとんどに対して、そして現在のIMGアカデミーでも、ボロテリー・テニス・プログラムのコーチたちはターゲットドリルを用い、それから実際にボールを使ってコートの安全な部分を狙う訓練に進む。

プロのプレーを見て学ぶことはできるが、ほとんどの場合、彼ら個人の技術を真似ようとしてはいけない。彼らがどのようにポイントを構築するかを注意深く観察しよう。彼らがボールを打つ時、早々に始めるラケットの準備やバランスに注目しよう。彼らの攻撃的戦術と守備的戦術に目を向けよう。サーブをリターンする時にどのようにポジションを変えているかに注意しよう。相手からの守備的なショットをどのように攻撃するか、特に守備的なセカンドサーブをどのように攻撃するかを学ぼう。安定を生み出してそれを保つために、彼らがどこに球を打つかを観察しよう(ライン上を狙うのではなく、ある程度の誤差の許容範囲を自分に与えている)。

全ては、ボールを打つ時の早めのラケットの準備、動き、そして完全に体のバランスを取ることに尽きる。トレーニングの幸運を祈る。一番大事なことは、リラックスして楽しんで、自分のスタイルに自信を持つことだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真はイメージ
(Photo by Nicolò Campo/LightRocket via Getty Images)

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