シーズン最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)の男子シングルスで優勝した第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)。第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-3、7-6(4)、7-6(5)のストレートで破り、グランドスラム最多優勝回数(22回)でラファエル・ナダル(スペイン)に並んだジョコビッチに対し、称賛の嵐が起きている。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じた。
自身は負傷もあって2回戦敗退となったナダルは、ジョコビッチが優勝トロフィーを抱えた写真に以下のメッセージを添え、愛称で呼びかけた。「ノール、素晴らしい功績だ。君と君のチームにおめでとうと伝えるよ。ふさわしい結果だね。この瞬間を楽しんで!」
ジョコビッチと何度もタイトルを競った元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)は、Instagramで「またもや信じられないような努力の結晶!本当におめでとう」と祝福。
そしてカルロス・アルカラス(スペイン)はジョコビッチが優勝したことで世界ランキング1位の座を奪われたが、「“全豪オープン”優勝と世界1位返り咲きおめでとう!それにふさわしい活躍だった。またすぐにコートで会えることを祈っているよ!」と素直にライバルを称えている。
オンス・ジャバー(チュニジア)は、優勝を決めたジョコビッチがチームと喜び合う映像を添えて、「おめでとう。あなたは本当にインスピレーションを与えてくれる存在ね」とコメント。パウラ・バドーサ(スペイン)も、ジョコビッチが涙を流して喜びを家族やチームと分かち合う映像とともに「すべてが報われる…なんて素晴らしい瞬間かしら」と述べている。
また、今大会中に足の怪我などをめぐり批判されたジョコビッチを擁護していた元全豪女王のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は、「ノバクには本当に驚かされるわ。おめでとう!!!! 彼の忍耐力は唯一無二ね」と称賛。
ジョン・ミルマン(オーストラリア)は「ジョコビッチが魅せたテニスは異次元だ。ロッド・レーバー・アリーナだけど、ノバクのコートだったね」と表した。
そのセンターコートの名前の由来となったレジェンド、ロッド・レーバー(オーストラリア)からも賛辞が贈られた。「ノバク・ジョコビッチ、“全豪オープン”で10回目の優勝おめでとう。35歳にして君は最盛期にある。ここ2週間にわたって君を見てきたが、容赦がなかったね。君とライバルであるステファノス・チチパスの見事な決勝を見られたことは特権だ。二人とも素晴らしかった!」
また、ジョコビッチがトロフィー授賞式で、右胸に「22」と更新されたばかりのグランドスラム優勝回数入りの上着を着たことに反応した選手たちも。ダリア・サビル(オーストラリア)が「ノバクは22と記した上着をもう着てるわ!!!」とツイートすると、ニック・キリオス(オーストラリア)が「22入りの上着は選ばれし者というエネルギーを感じさせるな。最高だね…もっと見せてくれ」と続けた。キリオスはさらに、昨年オーストラリアを強制出国となったジョコビッチが今回優勝したことを受けて、「ハハハ、言ったろ。俺たちはモンスターを創り上げたんだ。ノバク、よくやったな…。家のソファに座ってショーを心ゆくまで楽しんだよ」ともつぶやいている。そのほかには、エリアス・イーメル(スウェーデン)やクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)も、ジョコビッチの見事な復活劇を称えた。
そして元世界王者のアンディ・ロディック(アメリカ)は、ジョコビッチがナダルとグランドスラム優勝回数で並んだことで、5月28日に開幕する「全仏オープン」を早くも楽しみにしている。「ノバクが僕の知る限り最高のテニスを見せていたなんて、恐ろしい話だ。圧倒的だった…。こうなると、ラファには早く元気になり、ローランギャロスに向けて間に合ってほしいね。彼らが23回目の優勝を争って直接対決してくれたら素晴らしいだろう。それを願っているよ。ノバク、おめでとう!」
そのほかには、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、タナシ・コキナキス(オーストラリア)、バセック・ポスピショル(カナダ)、ビリー・ジーン・キング(アメリカ)、トレーシー・オースティン(アメリカ)、マーディ・フィッシュ(アメリカ)らもメッセージを寄せていた。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2022年「レーバー・カップ」でのジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレー(右より)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images for Laver Cup)