シーズン最初のグランドスラムとなる「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)。大会13日目、女子シングルス決勝では第5シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)と第22シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン)が対戦する。大会公式ウェブサイトなどが報じている。
女子のチャンピオンを決める戦いは、センターコートのロッド・レーバー・アリーナで日本時間午後5時半以降に開始予定。サバレンカはグランドスラムのシングルスで2021年「ウィンブルドン」、2021年・2022年「全米オープン」でベスト4入りの経験を持つが、決勝進出は今回が初めて。ダブルスでは2021年「全豪オープン」をエリース・メルテンス(ベルギー)とともに制している。シーズン開幕の「WTA500 アデレード1」から10試合連続でストレート勝ちと絶好調なサバレンカ。決勝に向けて、「決勝に進出できたのは素晴らしいわ。2021年のダブルス決勝は私にとって良い経験になっているから、それが決勝で役に立つことを願ってる。エレナはアグレッシブにプレーする最高の選手よ。すでにグランドスラム決勝の経験もあるし、良い試合になると思う」とコメントしている。
2022年「ウィンブルドン」女王のルバキナは、自身2度目のグランドスラム決勝に挑む。ルバキナは今大会で昨年大会の準優勝者で第13シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)、優勝候補筆頭と目されていた第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)、2012年・2013年「全豪オープン」覇者で第24シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)ら強敵を撃破し、ここまで1セットしか失わず勝ち上がってきた。「“ウィンブルドン”で多くの経験を積んだ。前に出て、その瞬間、雰囲気を楽しみたい。どうなるかはわからないけど、ベストを尽くし、勝利を目指したい」と意気込む。サバレンカとルバキナは過去3度対戦しており、サバレンカが3連勝中。最後に対戦したのは2021年「ウィンブルドン」4回戦で、サバレンカが6-3、4-6、6-3で勝利を挙げた。
女子シングルス決勝の後は、男子ダブルス決勝が行われる。こちらはワイルドカード(主催者推薦枠)として出場する地元ペア、リンキー・ヒジカタ(オーストラリア)/ジェイソン・クブラー(オーストラリア)ペアと、ユーゴ・ニス(モナコ)/ヤン・ジエリンスキ(ポーランド)ペアによる頂上対決だ。どちらが勝ってもグランドスラム初優勝となる。
マーガレット・コート・アリーナでは、車いすの部も決勝を迎える。第1試合は女子シングルス決勝で、第2シードの上地結衣(日本/三井住友銀行)がディフェンディングチャンピオンで第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)に挑む。第2試合はクアード決勝で、第1シードのニルス・フィンク(オランダ)と第2シードのサム・シュレーダー(オランダ)が頂点を目指し争う。男子シングルスでは、第3シードで16歳の小田凱人(日本/東海理化)が初のグランドスラム決勝の舞台に登場。対戦相手は今シーズン開幕戦となった「メルボルン車いすテニス選手権」決勝で敗戦した第1シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)という強敵だ。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全豪オープン」でのサバレンカ(左)とルバキナ
(Photo by Clive Brunskill & Graham Denholm /Getty Images)
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