シーズン最初のグランドスラムとなる「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)11日目の現地26日、車いすの部とジュニアで日本勢が決勝に進んでいる。大会公式ウェブサイトなどが伝えた。
車いすの部では、男子シングルスで第3シードの小田凱人(日本/東海理化)がグランドスラムで初の決勝進出。第2シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を相手に47本ものウィナーを決め、14回あったブレークチャンスのうち10回をモノにして6-2、4-6、7-5で勝利した。16歳の小田が決勝で当たるのは、世界8位の三木拓也(日本/トヨタ自動車)を1-6、1-6で下した第1シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)。前哨戦の「メルボルン車いすテニス選手権」では決勝で敗れた相手だ。
ダブルスでは、眞田卓(日本/凸版印刷)/荒井大輔(日本/BNPパリバ)ペアが第2シードのヒュウェット/ゴードン・リード(イギリス)に4-6、4-6のストレート負けで準決勝敗退。眞田/荒井ペアはダブルフォールトを5回犯すなどサービスゲームが不調で、第1セット途中から6ゲームを立て続けに落とした。
女子シングルス準決勝では、第2シードの上地結衣(日本/三井住友銀行)が第4シードのジェシカ・グリフィオン(オランダ)に6-2、6-1の快勝。フォアハンドのグラウンドストロークから13本のウィナーを決めるなど、好調さをキープしている。一方、世界9位の田中愛美(日本/長谷工コーポレーション)は第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)に0-6、0-6で敗れ、上地と決勝で当たることはできなかった。
上地はダブルスでもファイナリストに。ジュ・ジェンジェン(中国)と組んだ第2シードとして、田中/クオザード・モンジェーヌ(南アフリカ)ペアと対戦。双方ともに11回のブレークチャンスを作ったが、田中/モンジェーヌ組がそのうち2回しかポイントに結びつけられなかったのに対して、上地/ジュ組は5回をモノにし、6-2、7-5で勝利している。上地/ジュ組は決勝で第1シードのデ グロート/アニーク・ファンクォト(オランダ)ペアとタイトルを争う。
ジュニアでは、男子は全員敗退したものの女子が健闘中。世界21位で17歳の石井さやか(日本/HSS)は、第12シードとして挑んだシングルス準々決勝にて世界69位で18歳のAlevtina Ibragimova(ロシア)に7-6(5)、6-4で勝利。これにより第9シードのAlina Korneeva(ロシア)と決勝行きをかけて争うことに。一方、小池愛菜(日本/Team REC)と組んで第5シードとして出場していたダブルスでは準決勝敗退。準々決勝を突破するも、続く準決勝で第1シードのペアから金星をあげたノーシードのFederica Urgesi(イタリア)/Renata Jamrichova(スロバキア)ペアに6-7(5)、4-6のストレートで敗れた。そんな中、ダブルスでは第4シードの木下晴結(日本/LYNX TA)/齋藤咲良(日本/MAT Tennis Academy)ペアが決勝へ。準決勝では第2シードのMirra Andreeva(ロシア)/Alina Korneeva(ロシア)ペアを6-3、7-5で下している。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2022年「全米オープン」での上地
(Photo by Jamie Squire/Getty Images)
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