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「全豪オープン」最長試合トップ5!今年のマレー対コキナキスの試合は何位に?

「全豪オープン」でのマレー(左)とコキナキス

シーズン最初のグランドスラムである「全豪オープン」では、これまで多くのドラマチックな接戦が繰り広げられてきた。グランドスラムで5セットマッチを戦うだけでも困難だが、最高気温が40度を超えることもあるオーストラリアの夏で試合をするのは全く別レベルの過酷さだ。今回は、これまでの「全豪オープン」男子シングルスで最も長かった試合を振り返ってみよう。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

第1位:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)対ラファエル・ナダル(スペイン) 2012年決勝 5時間53分
2012年の決勝戦は間違いなくテニス史上最高の試合の1つだ。そしてオープン化以降最長のグランドスラム決勝戦として今も記録に残っている。ジョコビッチは準決勝でもアンディ・マレー(イギリス)と4時間50分もの試合を強いられていた。

ジョコビッチとナダルの頂上決戦は大変見応えのあるものだった。2人の鉄人は、第5セットに入っても32本も続くラリーを見せるなど、観客を驚嘆させ続けた。「全豪オープン」を締め括った決勝戦はなんと5時間53分にも及び、5-7、6-4、6-2、6-7(5)、7-5というスコアでナダルを上回ったジョコビッチが、グランドスラム3大会連続優勝を達成した。

第2位:マレー対タナシ・コキナキス(オーストラリア) 2023年2回戦 5時間45分
1回戦でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と5時間弱の接戦を制したその2日後、マレーは再び長時間の試合に耐えることになった。2回戦のコキナキス戦は、なんと5時間45分にも及んだ。コキナキスに最初の2セットを奪われたマレーに、観客の多くは逆転の望みは薄いと思っていた。

しかし、ベテランらしい粘りを見せたマレーは4-6、6-7(4)、7-6(5)、6-3、7-5で試合をひっくり返すことに成功、記憶に残る名勝負を演じた。この勝利で、マレーは自身11度目となる0-2からの逆転勝利を記録し、オープン化後最多記録を更新した。

第3位:ナダル対ダニール・メドベージェフ(ロシア) 2022年決勝 5時間24分
昨年大会、ナダルはメドベージェフを5時間24分かけて2–6、6–7(5)、6–4、6–4、7–5で下し、自身2度目の全豪王者となった。2009年の初優勝以降、ナダルは「全豪オープン」の決勝で4度敗れており、2022年の優勝はまさに悲願だった。

2012年決勝に続いて、2番目に試合時間の長いグランドスラム決勝となったこの試合にもナダルが出場していた。ナダルとメドベージェフはそれまでに4回対戦しており、2019年の「全米オープン」決勝では最終セットまでもつれた試合をナダルが制していた。

2022年の決勝も、「全豪オープン」史上最も素晴らしい逆転劇の1つとなった。勝利したナダルは、オープン化以降初めて「全豪オープン」の決勝で0-2から逆転優勝した男子選手となった。

第4位:イボ・カルロビッチ(クロアチア)対ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン) 2017年1回戦 5時間15分
カルロビッチとゼバロスは2017年の「全豪オープン」で5時間15分にも及ぶ接戦を戦い抜いた。最終的に2回戦に駒を進めたのは第20シードのカルロビッチだった。カルロビッチは試合中に75本ものエースを決め、「全豪オープン」最多記録を更新した。カルロビッチとゼバロスが勝利を懸けて全力を尽くした第5セットは、同大会史上最長の最終セットとなった。

この試合中にプレーされたゲームはなんと84ゲーム、1971年に「全豪オープン」でタイブレークが導入されて以降最多記録となった。だが、試合時間の長さはジョコビッチがナダルに勝利した2012年決勝より38分短かった。

第5位:ナダル対フェルナンド・ベルダスコ(スペイン) 2009年準決勝 5時間14分
2009年の「全豪オープン」は男子シングルス史上最も素晴らしいグランドスラムだと考えられている。2009年シーズンの優れた試合の多くが同大会でプレーされたことに加え、当時世界王者だったナダルが初めてハードコートのグランドスラムで優勝した大会でもあった。

準決勝に進出するまで1セットも落とさず快勝を重ねていたナダルは、第14シードのベルダスコとのスペイン人対決に臨んだ。ベルダスコはキャリア最高ともいえる仕上がりを見せていて、4回戦ではマレーを、準々決勝では前年大会準優勝のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を退けた。

ナダルとベルダスコの試合はセットを取り合うシーソーゲームとなったが、5時間14分の激闘の末、ナダルが6-7(4)、6-4、7-6(2)、6-7(1)、6-4で決勝への切符を手にした。フェデラーとの決勝は再びフルセットマッチとなったが、ナダルが念願の全豪トロフィーを獲得した。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのマレー(左)とコキナキス
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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