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元世界王者マレー、6年ぶりの4回戦進出なるか。ジョコビッチ、ルブレフ、ルーネらも登場[全豪オープン]

「全豪オープン」で勝利の雄叫びをあげるマレー

シーズン最初のグランドスラム、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)6日目。男子シングルスではかつてないほど番狂わせが続いているが、そのせいで楽しみな若手対決なども出てきた。元世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)や世界ランキング6位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、同10位のオルガ・ルーネ(デンマーク)らはシード選手の意地を見せられるか。大会公式ウェブサイトが報じている。

センターコートであるロッド・レーバー・アリーナで午後0時30分以降に開始予定の第3試合には、地元期待の第22シード、23歳のアレックス・デミノー(オーストラリア)が登場。デミノーは3年連続6度目の「全豪オープン」出場で、昨年は4回戦に進出。2020年「全米オープン」ではベスト8入りを果たした。今大会1回戦はストレートで、2回戦は4セットで勝利。3回戦の対戦相手は世界48位の26歳バンジャマン・ボンジ(フランス)。2年連続2度目の出場となるボンジは昨年2回戦に進出しているが、グランドスラム全体を見てもこれが初めての3回戦進出だ。1回戦では世界152位の予選勝者、21歳のマッティア・ベルッチ(イタリア)に4セットで勝利。2回戦では第14シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に最初の2セットを取られながら、4時間超えの激闘の末に4-6、4-6、7-6(5)、6-1、7-6(10-4)という逆転勝利を収めた。デミノーとボンジは昨年2度対戦し、2度ともデミノーが勝利している。

午後5時開始予定のナイトセッション第1試合では、第4シードのジョコビッチが第27シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦。この大会で最多記録の9回優勝しているジョコビッチは、今回10度目のタイトルを獲得すれば、グランドスラム優勝回数が22回となってナダルと男子シングルス最多で並ぶとともに、世界王者の座にも返り咲くこととなる。ジョコビッチは初戦はストレートで、2回戦では世界191位の予選勝者エンゾ・クアコー(フランス)に4セットで勝利しているが、大会前から左のハムストリングを痛めており、2回戦後には「怪我の状態は良くない。神とフィジオ(理学療法士)に助けてもらうしかない」と語っている。対する元世界3位の31歳ディミトロフは、2017年「全豪オープン」、2014年「ウィンブルドン」、2019年「全米オープン」でベスト4入り。本大会では2014年、2018年、2021年にもベスト8に進出しているので、相性の良い大会と言えそうだ。ここまで2試合ともストレート勝利で、特に2回戦では元世界27位のラスロ・ジェレ(セルビア)に5ゲームしか取られていない。だがジョコビッチとは、これまでに10度対戦して2013年に一度勝ったことがあるだけだ。

マーガレット・コート・アリーナの第2試合では、第5シードのルブレフが第25シードのダニエル・エバンズ(イギリス)と対戦。3回戦はシード勢が順調に勝ち進めばすべてシード選手同士の対戦となるのだが、本日シード選手同士の対戦は前述のジョコビッチ対ディミトロフとこの試合の、2試合だけだ。ルブレフはこれが7年連続7回目の出場で、2021年にベスト8入りしている。初戦では元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)をストレートで、2回戦では世界46位の23歳エミル・ルースブオリ(フィンランド)を4セットで下した。一方のエバンズも7年連続7度目の出場で、2017年には4回戦に進出している。1回戦は4セットで、2回戦はストレートで勝利。ルブレフとエバンズは過去に6度対戦し、3勝3敗となっている。

同アリーナのナイトセッション第1試合では、元世界王者アンディ・マレー(イギリス)が第24シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に挑む。「ウィンブルドン」を2度、「全米オープン」を一度制しているマレーは、「全豪オープン」では5度準優勝している。今大会1回戦では第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と5時間弱の試合を戦い、最終セットの10ポイントタイブレークを制して辛勝。さらに2回戦では昨年のダブルス王者タナシ・コキナキス(オーストラリア)との午前4時過ぎまでかかった5時間45分の試合で、2セットダウンからの勝利をあげた。対するバウティスタ アグートは2019年大会でベスト8入り。同年の「ウィンブルドン」では準決勝に進出している。今大会1回戦はストレート勝利だったが、2回戦では世界215位の予選勝者、24歳のブランドン・ホルト(アメリカ)に最初の2セットを取られながら、続く3セットを取り返した。マレーとバウティスタ アグートも対戦成績は3勝3敗だが、2016年まではマレーが3連勝、2019年以降はバウティスタ アグートが3連勝中である。

ジョン・ケイン・アリーナで午前11時以降開始予定の第2試合では、第9シードの19歳ルーネが、元世界25位の24歳ユーゴ・アンベール(フランス)と4回戦進出をかけて戦う。2年連続2度目の出場のルーネは、昨年大会では初戦敗退だったが、昨年の「全仏オープン」では初出場でベスト8入りを果たしている。今大会ここまでまだ1セットも取られていない。一方のアンベールは、5年連続5回目の出場で、初めての3回戦進出。「ウィンブルドン」では2019年に4回戦に進出している。初戦はストレート、2回戦は4セットで勝ち進んできた。二人は昨年2度対戦して、2度ともルーネがストレートで勝っている。

残る3試合はいずれもノーシード同士の興味深い対戦だ。まずジョン・ケイン・アリーナのナイトセッション第1試合では、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場の元世界59位、23歳のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)が、アメリカ期待の20歳、世界89位のベン・シェルトン(アメリカ)と初対戦する。ポプリンはこの地元大会で、2019年と2020年にも3回戦進出を果たしている。1回戦では世界115位の21歳ツェン・チュンシン(台湾)との約4時間半に及んだフルセットの試合に勝利。2回戦では第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)とも4時間超えの激闘を繰り広げ、6-7(4)、7-6(2)、6-4、6-7(6)、6-2で大きな番狂わせを演じると、観客から大喝采を浴びて歓喜の涙を見せた。対するシェルトンは昨年の「全米オープン」でグランドスラム本戦に初出場し、今大会でシングルス初勝利をあげて3回戦まで勝ち進んできた。1回戦では世界96位のジャン・ジジェン(中国)をフルセットで、2回戦では世界154位の予選勝者ニコラス・ジャリー(チリ)をストレートで下している。

キア・アリーナで午後0時半以降に開始予定の第3試合は、世界67位の24歳J.J.ウルフ(アメリカ)と、世界107位の25歳マイケル・モー(アメリカ)の同胞対決となった。本大会本戦初出場のウルフは、初戦で元世界43位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を4セットで破り、2回戦では第23シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-1、6-4、6-4のストレートで倒した。一方のモーはこれが5回目の「全豪オープン」出場だが、グランドスラムでの3回戦進出はこれが初めて。今大会で第9シードとして予選に出場するも、決勝で第21シードのアレキサンダー・ブキッチ(オーストラリア)にストレート負け。だがラッキールーザーとして本戦出場を果たすと、初戦では予選勝者の世界175位ローラン・ロコリ(フランス)に2セットダウンから逆転勝利。そして2回戦では元世界2位の第12シード、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-7(1)、6-4、6-3、6-2で破るという金星をあげた。ウルフとモーはチャレンジャー大会で2度対戦し、2度ともウルフが勝利している。

コート3で午後0時半以降に開始予定の第3試合は、世界35位の25歳トミー・ポール(アメリカ)と世界39位の22歳ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)との、こちらもアメリカ勢同士の対決となった。ポールはこれが4年連続4回目の出場で、初出場だった2020年にも3回戦に進出している。昨年の「ウィンブルドン」では4回戦まで勝ち進んだ。今大会初戦はストレート勝利だったが、2回戦では第30シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)にフルセットで逆転勝利した。対するブルックスビーはこれが「全豪オープン」本戦初出場。地元の「全米オープン」では2021年に4回戦に進出している。1回戦では世界80位のクリストファー・オコネル(オーストラリア)に4セットで勝利。そして2回戦で、第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-3、7-5、6-7(4)、6-2で破るという番狂わせを演じて見せた。ポールとブルックスビーは昨年の「ATP1000 シンシナティ」で対戦し、ポールがストレート勝ちを収めている。

男子ダブルスでは、キア・アリーナで午前10時半以降に開始予定の第2試合で、第1シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)ペアが、ペトロス・チチパス(ギリシャ)/ステファノス・チチパス(ギリシャ)の兄弟ペアと2回戦を戦う。チチパス兄弟は1回戦で、ペアとしてグランドスラム初勝利をあげたばかりだ。

また現在シングルスでキャリアハイの世界ランキング33位につける西岡良仁(日本/ミキハウス)とダブルス世界70位のマクラクラン勉(日本/イカイ)のペアも、コート8の第3試合で、第3シードのマルセロ・アレバロ(エルサルバドル)/ジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)ペアとの2回戦に挑む。

混合ダブルスでは1573アリーナの第4試合で、柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)とクールホフのペアが第4シードとして1回戦に臨む。対戦相手はワイルドカードで出場の女子シングルス世界199位オリビア・ガデツキ(オーストラリア)と元男子ダブルス世界68位マーク・ポールマンス(オーストラリア)のペア。柴原とクールホフは、昨年の「全仏オープン」混合ダブルス優勝ペアだ。今大会で2冠目獲得となるか、楽しみだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」で勝利の雄叫びをあげるマレー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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