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2022年グランドスラムでの最大の番狂わせ5選!

2022年「全米オープン」での勝利を喜ぶホルトとオースティン(左)

世界トップクラスの選手が集うグランドスラムは1回戦から見応えのある試合が続く。またATP(男子プロテニス協会)ツアーでは5セットマッチとなるためドラマチックな逆転勝ちも珍しくない。今回は、2022年に印象に残った番狂わせの中からグランドスラムで行われた試合に絞って紹介する。ATP公式ウェブサイトが伝えている。

第5位:セバスチャン・コルダ(アメリカ)「全豪オープン」1回戦
この試合は結果そのものよりも、コルダがこれほどまで圧倒的な内容で自身初の「全豪オープン」勝利を収めた点が注目に値する。1回戦で第12シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と対戦したコルダは、すべてのセットですぐにブレークに成功し6-3、6-0、6-4で勝利を挙げた。

新型コロナウイルス検査で陽性となったコルダは、シーズン初戦の「ATP250 アデレード」を棄権。ホテルで7日間隔離した後「全豪オープン」が開催されるメルボルンへ移動した。だがコルダはこのタイムロスをしっかり取り戻し、ノリーとの対戦成績を2勝0敗とした。

コルダは試合後「この結果をすごく嬉しく思っているよ。僕は自分の戦略をしっかりやり続けた。とてもうまくいったし、心地よくプレーできたよ。たとえきつい状況になったとしても変わらなかったと思う。アグレッシブさを失わずに、力強いストロークを打ち続けたよ」

第4位:マキシム・クレッシー(アメリカ)「ウィンブルドン」1回戦
クレッシーの得意とするサーブ&ボレーはグラスコートで最も効果的だった。第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)相手に、クレッシーは自身最大の勝利を収めた。

クレッシーの番狂わせが「ウィンブルドン」の本戦デビュー戦であったこと、そして自身初のトップ10相手の勝利となったことでこのリストに入る決定打となった。完璧なサーブを連発しながら、クレッシーは自身のスタイルを体現した。オジェ アリアシムは1度だけブレークするチャンスを得たがものにできず。3度のタイブレークのうち2つを制したクレッシーが6-7(5)、6-4、7-6(9)、7-6(5)で試合を制した。

「とても特別だよ」と勝利したクレッシーは語った。「フェリックスは試合中ものすごく集中していた。僕も最後まで集中し続けなければいけなかった。もしかしたらマッチポイントを何度か握ることができるかもしれない、すごく接戦になるだろうと思っていた。完全に集中しなければいけないと分かっていたよ」。一方、オジェ アリアシムはクレッシーを「勇敢」だと讃えて、勝者にふさわしいと述べた。

第3位:ジル・シモン(フランス)「全仏オープン」1回戦
第16シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)の粘り強い攻撃に耐えるシモンに、地元の観客は深夜1時を過ぎても熱い声援を送り続けた。

シモンは最初の2セットを奪ったものの、その後カレーニョ ブスタが第3セットと第4セットをあっという間にものにした。カレーニョ ブスタが第5セットを4-2でリードする頃には、37歳のシモンが疲労困憊していることは明らかだった。しかし、地元ファンからの熱狂的な声援を受けシモンは自分のペースを取り戻し、試合の流れを掴むことに成功。最後の4ゲームを連取し、6-4、6-4、4-6、1-6、6-4と劇的な勝利を収めた。

シモンは、「クレイジーな試合だった。勝つとは思っていなかった。自分の中で最も予想外の勝利だね。今日ウォームアップとかをしている時は、自分が勝者になるとはとても思えなかった。すごく難しいことだと分かっていた。こんなクレイジーな結果になったことは、同じレベルにいる2人の選手がすべてをかけて勝とうとしていたってことなんだ。勝つこともあるし、負けることもあるってことさ」と振り返った。

2019年以来となる「全仏オープン」本戦勝利を挙げたシモンは、続く2回戦で当時世界ランキング92位のスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を下してツアー通算500勝目に到達した。

第2位:ダニエル エライ・ガラン(コロンビア)「全米オープン」1回戦
この番狂わせで最も驚きだったのは、予選通過者のガランがステファノス・チチパス(ギリシャ)からあまりにやすやすと最初の2セットを奪ったことだった。何も失うことがないガランは持ち前のパワフルなショットで試合の主導権を握り、当時世界5位のチチパスに突破口を探すチャンスを与えなかった。

ただし、チチパスもあっさり負けるわけにはいかなかった。第3セットを奪ったチチパスは、第4セットもブレークに成功しリードしていた。だがすぐにガランも反撃に出る。チチパスのサービスゲームで訪れたマッチポイントはチチパスが何度も自慢のサーブでしのぎ、なかなか試合が決まらなかった。しかし9回目のマッチポイントでチチパスのフォアハンドのエラーを誘い、ガランはやっと6-0、6-1、3-6、7-5で勝利を掴むことができた。

ガランは「キャリアの中で最高の瞬間の1つであることは間違いないよ。状況だけでなく、対戦相手もさ。すごく嬉しいよ」と喜びを露わにした。

第1位:ブランドン・ホルト(アメリカ)「全米オープン」1回戦
予選を通過しグランドスラムデビューを果たしたホルトは、2度全米女王となった母トレーシー・オースティン(アメリカ)と同様に、「全米オープン」で皆の記憶に残る勝利を収めた。ホルトは第10シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)とのアメリカ人対決を6-7(3)、7-6(1)、6-3、6-4で制し、ツアーで初めて勝ち星を挙げた。

「全米オープン」出場時世界303位だったホルトは、予選3試合すべてフルセットで勝負を決めた。うち2試合は1セット相手に先取されながらの逆転勝利だった。フリッツとの試合でも、第1セット5-2でリードしていながらフリッツにセットを奪われるという苦しい戦いを強いられた。

だが、第2セット5-6で迎えたゲームでフリッツのセットポイントを3度阻止してから流れが変わる。ホルトがタイブレークを制し第2セットを奪うと、第3セットと第4セットは早い段階でブレークしたホルトが有利に試合を進めた。フリッツも反撃したが逆転するには至らず、ホルトが逃げ切り勝利を掴んだ。

「初めての本戦に出場できてワクワクしていたよ」とコート脇で応援していた母オースティンと抱き合った後、ホルトは語った。「予選3戦を連続でプレーしていたから結構勢いがついていたんだ。厳しい試合だった。僕はすごく楽しんだよ。この大きなスタジアムに友人や家族が来てくれていた。これまで出場した試合の中で一番大きかったな」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「全米オープン」での勝利を喜ぶホルトとオースティン(左)
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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