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ムゼッティ、ナカシマ、クレッシーなど、昨年初優勝を遂げた選手たち【後編】

2022年「ATP500 ハンブルク」で優勝したムゼッティ

2022シーズンは12人の男子選手がATP(男子プロテニス協会)ツアーの大会で初優勝を飾った。後編では、初優勝を成し遂げた12人のうち残りの6人の選手を紹介する。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

7. ティム・ファン ライトホフェン(オランダ)「ATP250 セルトーヘンボス」
「ATP250 セルトーヘンボス」に出場する前のファン ライトホフェンは、まだツアー本戦での初勝利を目指している若手選手だった。だが週が終わる頃までに、当時世界ランキング14位のテイラー・フリッツ(アメリカ)、世界9位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)といった格上の選手を次々と下し、2022年ツアーで最もランクの低い(250位)大会覇者となった。

「大会に優勝するなんて思いもしなかった」とメドベージェフを6-4、6-1で退けたファン ライトホフェンは語った。ファン ライトホフェンは2003年以来初めてATP250の大会で優勝したオランダ人選手となった。「1人の選手に番狂わせを演じられたらと思っていた。でも何人も格上の選手を倒して優勝するなんて信じられないよ」

8. マキシム・クレッシー(アメリカ)「ATP250 ニューポート」
決勝でアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が6-2、3-0でリードする中、クレッシーの初優勝への夢は窮地に追いやられていた。しかし、クレッシーの揺るぎない決意とサーブ&ボレーが逆転劇を演出。2-6、6-3、7-6(3)で、通算3度目となるツアー決勝で初タイトルを獲得。

「僕の夢は、サーブ&ボレーをもう一度本当に盛り上げることだよ。そして、多くの人がそのゲームスタイルでプレーし始めるように刺激を与えたいんだ」と後日ATPにクレッシーは語った。「もし僕がテニス界に影響を与えることができ、人々が見ていて楽しめて、そしてみんながプレーしたくなるようなサーブ&ボレーを極めることができたら、それは大きなことだね」

9. フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)「ATP250 ボースタッド」
セルンドロが「ATP250 ボースタッド」で見せた力強いプレーの数々は、2021年の「ATP250 ブエノスアイレス」に出場したセルンドロが、初めて進出したツアー決勝で同胞のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に打ちのめされた苦い思い出を払拭するものだった。23歳のセルンドロは大会中ずっと冷静さを失わず、ベースラインからのパワフルなゲームを繰り広げた。世界5位のキャスパー・ルード(ノルウェー)や世界18位のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を下し、決勝ではセバスチャン・バエス(アルゼンチン)に7-6(4)、6-2 のスコアで快勝した。

「子どもの頃から、このような大会や決勝でプレーしている自分を想像していた」と表彰式でセルンドロは語った。「ブエノスアイレス大会で敗れた時は、地元でひどい負け方をして本当に悲しかった。でも今日はそれから学び得たことを活かすことができた。一週間を通して素晴らしい試合ができたと思う」

10. ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)「ATP500 ハンブルク」
「ATP500 ハンブルク」の決勝戦、世界6位のカルロス・アルカラス(スペイン)に5度もマッチポイントを凌がれたムゼッティは、精神力を試されるまさに正念場を迎えていた。だがムゼッティは見事この試練に耐え、トップシードのアルカラスを6-4、6-7(6)、6-4で退けた。2時間半以上となったこの試合は、2022年に行われた試合の中でも特に見応えのある接戦あった。

「最後までジェットコースターのような試合だったよ」とムゼッティは試合を振り返った。「僕は何度もマッチポイントを迎えたけど、カルロスがよくしのいだね。それでも勝てたのは、冷静さを失わず、辛抱強くいられたからだと思う。簡単なことじゃないけどね。カルロスはマッチポイントでとにかく粘り強かったから、そこから盛り返すのは大変だったよ。もちろん動揺していた。でもそれを相手には見せないようにしたんだ。マッチポイントを決められなくてもなんとか自分を許そうとしたよ。それが一番重要だった。優勝できてとても幸せだよ」

11. ブランドン・ナカシマ(アメリカ)「ATP250 サンディエゴ」
地元で試合に出場するプレッシャーに対処することは容易いことではない。だがナカシマはそれをやすやすとやってのけたように見えた。「ATP250 サンディエゴ」でツアー初優勝を飾ったナカシマは、たった1セットしか落とさずに大会を制した。好成績で終えた大会を「夢のよう」と語ったナカシマは、自身が生まれ育った街でこの快挙を成し遂げたことが、自身の初優勝をさらに思い出深く素晴らしいものにしたと語った。

「地元にいるから当たり前だけれど、今日は家に帰ってチームと祝杯を挙げられるよ」と決勝でマルコス・ギロン(アメリカ)に6-4、6-4で勝利したナカシマは語った。「他の場所にいるときのように、飛行機で帰って来なくて良いんだ。家族とコーチ全員でこの街で祝うことになると思う。この時間をできるだけ楽しむつもりさ。会場は最高の雰囲気で、観に来てサポートしてくれた人たちに感謝を伝えたい」

12. マルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)「ATP250 ソフィア」
このリストの中で唯一の左利き選手がヒュスラーだ。速いサーブと正確なボレーで知られるヒュスラーは、「ATP250 ソフィア」で世界14位のカレーニョ ブスタや世界30位のムゼッティ、世界31位のオルガ・ルーネ(デンマーク)といった難敵を次々と倒し観客を驚かせた。今大会で初優勝を飾ったヒュスラーは2019年のロジャー・フェデラー(スイス)以来、初めてATP大会で優勝したスイス人選手となった。

「今週すべてが、ぼくにとっておとぎ話みたいだった」と決勝でルーネに6-4、7-6(8)で勝利したヒュスラーが表彰式で語った。「自分自身にびっくりさせられたよ。言葉で表せないほどね。集中力と冷静さを最後まで維持できたことを本当に嬉しく思う。ロジャーを見習いたいと思っている。ロールモデルが誰かと聞かれたら、彼こそ僕が目指している選手だよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「ATP500 ハンブルク」で優勝したムゼッティ
(Photo by Daniel Bockwoldt/picture alliance via Getty Images)

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