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オジェ アリアシム、ルーネ、ブブリクなど、昨年初優勝を遂げた選手たち【前編】

2022年「ATP500 ロッテルダム」でのオジェ アリアシム

2022シーズンは12人の男子選手がATP(男子プロテニス協会)ツアーの大会で初優勝を飾った。多くの選手にとってはツアー本戦で1度勝利するのも難しいが、1週間勝ち続けトロフィーを獲得するには安定性の高い技術、統制の取れた身体能力、そして研ぎ澄まされた集中力が必要とされる。前編では、初優勝を成し遂げた12人のうち6人の選手を紹介する。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

1. タナシ・コキナキス(オーストラリア)「ATP250 アデレード」
コキナキスは1月に地元で行われた「ATP250 アデレード2」に出場し、感動的な優勝を手にした。何度も怪我に苦しんだコキナキスのこれまでの多大な努力がやっと報われ形になった。優勝までの道のりでは、ジョン・イズナー(アメリカ)、マリン・チリッチ(クロアチア)、そしてアルトゥール・リンデルネック(フランス)というツアー屈指のビッグサーバー3人にフルセットの末、勝利を掴んだ。

「ここ以外で初優勝したい場所はなかったよ」とリンデルネックに6-7(6)、7-6(5)、6-3 で競り勝ったコキナキスは語った。「僕の家族、友人、そしてコーチたちへ、とんでもない道のりだったな。みんな、僕が最悪のレベルにいた時を見てきたよね。でも今は最高の場所にいる。大変な旅だった。今はすごく嬉しいよ」

2. アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)「ATP250 モンペリエ」
「ATP250 モンペリエ」決勝で自身最大の勝利を挙げたブブリクはツアー大会初優勝を決め、素晴らしい1週間を締めくくった。ブブリクは力強いショットと巧みなタッチを駆使し、当時世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)をストレートで下した。自身5度目の決勝戦でついにトロフィーに手が届いた。

「これまで4回決勝戦に進出したけれど、5回目の決勝で素晴らしい選手に勝つことができた」とズベレフを6-4、6-3で退けたブブリクは語った。「素晴らしかったよ。僕の力が全て出せた。サーブが良かったし、リターンも良かった。冷静さも保てた。ラッキーな場面もあったね。チャンスが訪れた時はしっかり活かすことができたんだ」

3. フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)「ATP500 ロッテルダム」
オジェ アリアシムは初タイトルを獲得するまで8度決勝に進出していたが、ずっと勝利の女神に見放されていた。だが、「ATP500 ロッテルダム」の決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦したオジェ アリアシムにはこれまでの敗戦の経験など微塵も感じられなかった。世界4位のチチパスを6-4、6-2で破ったオジェ アリアシムはツアーで初の優勝トロフィーを掲げた。

「3年前に初めて決勝に進出してからの道のりは、決して平坦なものじゃなかった。でも初めて優勝することができて素晴らしい日になったよ。特にここロッテルダムは僕が(2018年に)初めてツアー本戦に出場した大会でもあるから、最初のタイトルを獲得する場所としてふさわしいと思う」とオジェ アリアシムは語った。オジェ アリアシムはこの後素晴らしいシーズンを送り、さらに3大会で優勝を果たした。

4. ペドロ・マルチネス(スペイン)「ATP250 サンティアゴ」
「ATP250 サンティアゴ」での過酷な一週間は、ペドロ・マルチネス(スペイン)の初優勝で終わった。マルチネスはジャウメ・ムナール(スペイン)、アレハンドロ・タビロ(チリ)、セバスチャン・バエス(アルゼンチン)といったクレーを得意とする選手たちをフルセットの末に倒して大会の頂点に立った。決勝でバエスを4-6、6-4、6-4で退けたマルチネスは、2022年シーズンで5人目のスペイン人チャンピオンとなった。

「スペインでは、とても良いテニス文化が育まれているんだ。新しいことに挑戦する自信を与えてくれるよ」とマルチネスは後日ATPに語った。「もっとランキングを上げて、こういうプレーをし続けられるよう願っているよ」。マルチネスは5月にキャリアハイを40位に更新。年末ランキングは62位でフィニッシュした。

5.  オルガ・ルーネ(デンマーク)「ATP250 ミュンヘン」
「1週間を振り返るとしたら、とてつもない1週間だったな」と1セットも落とさずに「ATP250 ミュンヘン」でツアー初優勝したルーネは語った。「僕は信じられないようなプレーをしたよ。どうにか切り抜けながらね。ここミュンヘンで試合に出られたこと、素晴らしい観客たちの前で初めてのタイトルを手にできたこと、最高だったよ。」

ルーネは、2回戦で地元出身のズベレフを退け自身初のトップ10相手の勝利を挙げた。決勝で対戦したボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)が第1セット4-3の時点で棄権を申し出ため、優勝トロフィーはルーネのものとなった。ルーネはさらに2022シーズン終盤に素晴らしい活躍を見せ、最後の21試合のうち19試合で勝利した。「ATP250 ストックホルム」、「ATP1000 パリ」で優勝したルーネは、自身初の世界ランキングトップ10入りを果たした。

6. セバスチャン・バエス(アルゼンチン)「ATP250 エストリル」
「ATP250 エストリル」で初優勝を飾ったバエスは、思いも寄らない所からインスピレーションを得た。決勝で対戦したフランシス・ティアフォー(アメリカ)だ。週の前半、ティアフォーのブレスレットに「Why not me?(僕でもいいだろ?)」と刻まれているのを目にしたバエスは、その後の試合で勝つたびに「Why not me?」とカメラにサインし続けた。

奇しくも2人は決勝戦で顔を合わせることになったが、バエスが6-3、6-2で押し切り、ツアー大会初優勝を飾った。トロフィーを受け取ったバエスはティアフォーに向かってこう声をかけた。「僕でもいいだろ?それに、君でも良いんだ、だろ?」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「ATP500 ロッテルダム」でのオジェ アリアシム
(Photo by Henk Seppen/BSR Agency/Getty Images)

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