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ジョコビッチがオーストラリアに舞い戻る「受け入れてもらいたい」

28日、アデレードにてリラックスした様子で練習するジョコビッチ

元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、2023年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)出場に向けてオーストラリアに到着したことがわかった。英BBCなど複数のメディアが報じている。

2022年の1月上旬、「全豪オープン」10回目の優勝を狙うジョコビッチはシーズン開幕に向けてメルボルン空港に降り立った。ところが、当時のオーストラリアは渡航者に新型コロナワクチンの接種を義務づけていたため、接種していないジョコビッチは入国ビザを取り消され、不法滞在者向けの劣悪な環境のホテルに勾留されることに。本人は大会直前に新型コロナに感染したことでオーストラリアテニス協会(TA)から特別免除を受け、それによってワクチン未接種でも入国できると信じていたという。この訴えが裁判所に認められて一時解放されるも、後日処分が覆って同じホテルに戻ったりと、事態は二転三転。結局、訴訟まで起こした末にジョコビッチは「全豪オープン」に出場することなく強制送還されることになった。

強制送還によって今後3年間はオーストラリアへの入国が禁止されることになったジョコビッチだったが、のちに同国の政権が交代し、新型コロナの規制も緩和されたため、11月半ばに入国禁止処分を取り下げられている。そして今月27日の夜、ジョコビッチは晴れてオーストラリアへの入国を果たすことができた。「全豪オープン」の大会ディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏が記者会見で報告している。

ジョコビッチの入国を受けて、長きにわたって厳しい規制を強いられてきたオーストラリア国民の反発が起きるのではと懸念する向きもあるが、タイリー氏は前述の記者会見の際に前向きな姿勢を示した。

「私はオーストラリアの国民に大きな信頼を寄せている。特にテニスを観に来る人たちは、スポーツに対する知識が豊富な人たちだ。彼らはテニスを愛し、偉大なものを観るのが好きで、選手たちの素晴らしい身体能力、素晴らしい試合を見るのを愛してやまない。ファンの皆さんは、私たちが期待しているような反応をしてくれると信じている」

ジョコビッチ自身は、24日までドバイで開催されていたエキシビション大会の席で、オーストラリアへ舞い戻ることについて次のように述べている。「ここ数年、オーストラリアで幸運にも好調なスタートを切ることができたし、あそこでプレーするのは大好きだ。今年の初めにあんなことが起きたけど、(今回は)ちゃんと受け入れてもらうことができ、それが良いテニスをする上で支えになることを願っている」

「全豪オープン」の前哨戦としてジョコビッチが選んだ「ATP250 アデレード1」(オーストラリア・アデレード/1月1日~1月8日/ハードコート)には、世界ランキング6位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、元世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア)とアンディ・マレー(イギリス)、世界8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、元世界9位のヤニク・シナー(イタリア)なども出場する予定だ。ジョコビッチは入国翌日の28日にアデレードのコートで練習する姿が目撃されている。

なお、「全豪オープン」のオッズでは今のところジョコビッチが一番人気と報じられている。とはいえ、世界王者のカルロス・アルカラス(スペイン)、2022年大会で決勝を戦ったラファエル・ナダル(スペイン)とメドベージェフの優勝を予想する人も多いという。2年ぶりに出場するジョコビッチが、10度目の優勝と22個目のグランドスラムタイトル獲得を達成できるかが注目される。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は28日、アデレードにてリラックスした様子で練習するジョコビッチ
(Photo by Mark Brake/Getty Images)

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