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ウィンブルドンの締め出し措置は正しかった?ノリーらが賛否両論

「ウィンブルドン」でのノリー

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて「ウィンブルドン」を運営するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)がロシアと同盟国ベラルーシの選手を締め出したことをめぐって、コーチや選手たちの間で再び賛否両論が巻き起こっている。ロイター通信など複数のメディアが報じた。

AELTCと「ウィンブルドン」を除くイギリス国内の大会を運営するLTA(イギリステニス協会)は2022年に同国で行われたすべての大会からロシアとベラルーシの選手を締め出し、これに反発したATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)は「ウィンブルドン」でランキングポイントを付与しないことに。その結果、ディフェンディングチャンピオンとして連覇を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)をはじめ、好成績を収めたほかの国の選手たちにも大きな影響を及ぼした。さらに、ATPとWTAは両団体に対して高額の罰金を科しており、AELTCとLTAはこれを不服として訴えている。

そんな中、世界女王イガ・シフィオンテク(ポーランド)のコーチであるTomasz Wiktorowski(ポーランド)が母国の日刊紙Rzeczpospolitaとのインタビューの中で、AELTCの措置に賛同する姿勢を示した。「個人的には、ロシアとベラルーシのテニス選手を毅然と拒否した“ウィンブルドン”は正しいことをしたと思っている」と発言。シフィオンテクといえばウクライナ支援目的の大会でプレーするなど積極的に同国をサポートしていることで知られ、ロシア人女子選手の中では自国政府に反論している世界ランキング8位のダリア・カサキナとだけ定期的に練習しているという。

イギリス人男子トップで世界14位のキャメロン・ノリーも最近、両国選手の「ウィンブルドン」出場についてコメントしている。「僕としては世界のトップ選手たちに出場してもらいたい。今年は特にダニール・メドベージェフ(ロシア)やアンドレイ・ルブレフ(ロシア)のような、“ウィンブルドン”で優勝できるチャンスのある選手にとっては気の毒だった。グランドスラム優勝という高い目標を掲げている彼らがキャリアを犠牲にしなければならなかったのかは本当にかわいそうだと思う」

当事者の一人である世界5位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)は、「この状況に対して私がコントロールできることは一切ないわ。私はただ座って決定を待っているだけ。そして、決まったことを受け入れるしかない。もしまた締め出されることになったら、自宅のあるマイアミで家族と楽しく過ごして、プレシーズンがまたやってきたと思うことにするわ。それでも、もう少しオープンな姿勢で私たちを受け入れてくれるといいわね」と胸中を語っている。

2月下旬に侵攻が始まった当初から積極的に反戦を訴えてきたルブレフは最近、ATPの関係者および主要な大会のディレクターたちを交えた会合に出席したという。「ATPはより助けようという姿勢を示してくれていて助かっている。僕たちは正直に、たくさんの意見や力になる方法を述べた。もし来年も僕たちを締め出したら、それは何も変わっていないということで、テニス界にとって最悪の事態になってしまう。それではテニス界の火種を増やすだけで、状況を改善することではない。僕たちは可能な限り力になりたいと申し出ている。テニスは政治の問題を超えられるということを示したいんだ」

「イギリス政府は政治のことしか考えていない。でも僕たち(テニス選手)は強いメッセージを発信して、スポーツは政治問題から切り離せると示すことができる。それが最初の一歩になるかもしれない」

イギリスのメディアによれば、ロシアとベラルーシの選手の出場についてAELTCは4月までに決定を下す見込みだという。来年の「ウィンブルドン」は7月3日に開幕する。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのノリー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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