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アガシに憧れるマレーは「ツアー1のナイスガイ」

「ATP1000 インディアンウェルズ」でのマレー

コート内外で優れた面を披露したテニス選手たちを表彰するATPアワードの2022年度でアーサー・アッシュ人道貢献賞を受賞した元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)が、人道支援への思いを語った。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

イギリスユニセフ協会の大使を務め、4児の父親でもあるマレーは3月の「ATP1000 インディアンウェルズ」以降に獲得したすべての賞金を、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けた子どもたちへの支援活動に寄付すると発表。以降のツアー大会で20勝を挙げたマレーは、63万ドル(約8400万円)以上を寄付している。その活動が評価され、2014年以来8年ぶり2度目に同賞を手にしたマレーは、アンドレ・アガシ(アメリカ)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アイサムウルハク・クレシー(パキスタン)に続いて、同賞の複数回受賞を果たした4人目の選手となった。

マレーはATP公式ウェブサイトに寄稿したエッセイの中で今回の活動についてこう語っている。

「(ロシアによるウクライナ侵攻で)影響を受けた人々の映像が出回り始めると、そこには家屋が爆撃され、家族が家を追われるといった痛ましい様子が映し出されていた。幼い子どもたちもその影響を受け、多くの人が怪我をし、場合によっては命を落としていた。その時は自分に何ができるかわからなかった。しばらくしてインディアンウェルズ大会以降の今季の賞金を寄付することを決めた時、自分のモチベーションを上げることにもつながると思ったし、周りの人たちの意識を高めたり、支援活動に巻き込んだりすることもできるんじゃないかと思ったんだ」

「影響を受けた子どもたちの映像をニュースで見る度に心が痛む。子を持つ親として余計に堪えるよ。とはいえ、もし自分の家族にこんなことが起きたらどれほど大変だろうか?と想像することすら難しいものだ。僕だって20代前半の頃はテニス以外のことは考えていなかった。でも、年齢を重ね、少し大人になると、世の中にはスポーツよりも大切なものがあることに気づくんだ。自分にとって重要なテーマについて発言したり、琴線に触れたことに対してチャリティー活動をしたりすることは僕にとって大切なことになった」

マレーがチャリティー活動を始めたきっかけは、良き友人でありダブルス元世界26位のロス・ハッチンス(イギリス)が20代半ばでがんと診断されたことだったという。ハッチンスはその後がんを克服したものの、がん宣告から2年足らずの2014年に29歳で現役を退いている。

また、マレーは同じ賞を複数回受賞しているほかの選手たちについてはこう述べた。「アガシは子どもの頃からの憧れなんだ。彼は学校と一緒に取り組み、コートの外でもたくさんの素晴らしいことを行ってきた。ロジャーの財団はアフリカの一部の地域を支援するためにチャリティー大会を開催しているし、アイサムも母国で和平交渉に携わっている」

ダブルスの名手として知られるレジェンドのレネ・スタブス(オーストラリア)は、「彼がこの賞を受賞したことは驚くことではないわ」とマレーの受賞を喜んだ。「もちろん彼はテニスで大金を稼いでいるけど、それにしてもこれはかなり凄いことよ。彼は優しいし、面白いし、ツアー1のナイスガイね」

※為替レートは2022年12月20日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのマレー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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