ニュース News

「決してうつむかなかった」42歳ビーナスが全豪にワイルドカードで出場へ

混合ダブルス出場のため「ウィンブルドン」会場に到着したビーナス

元世界女王のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が、2023年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)にワイルドカード(主催者推薦枠)として出場することがわかった。大会公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

グランドスラムのシングルスで7回の優勝を誇る42歳のビーナスが初めて「全豪オープン」に出場したのは17歳だった1998年のことで、あと数週間後には22回目の出場が実現する。今の気持ちをビーナスはこう語っている。

「再びメルボルンで“全豪オープン”に出場できることにワクワクしているわ。私はこの国で20年以上にわたってプレーしてきたけど、オーストラリアのコミュニティーはいつも私を心から応援してくれる。再びファンのためにプレーできることを光栄に思うとともに、今度の大会ではもっとたくさんの思い出を作れることを楽しみにしているの」

大会ディレクターのクレイグ・タイリーは、「ビーナスは卓越した選手で、ファンから愛されているだけでなく、我々のスポーツにおいて様々な意味で素晴らしいお手本でありリーダーだ」と称えて出場を歓迎している。ビーナスはこれまで「全豪オープン」のシングルスで2003年と2017年の2回ファイナリストになっており、妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と組んだ女子ダブルスで4回、ジャスティン・ギメルストブ(アメリカ)と組んだ混合ダブルスで1回優勝している。

ここ数年のビーナスは度重なる怪我に悩まされており、2022年シーズンに出場した大会は4つのみ。唯一プレーしたグランドスラムはセレナが現役引退を飾った「全米オープン」でその時も同じくワイルドカードでの参加だった。一方で、ソーシャルメディア上では積極的にファンと交流しているようで、InstagramとTwitterはもちろんのこと、YouTubeチャンネルではプライベートの近況報告やテニスのテクニック、メンタルヘルスといった幅広いトピックについて語った内容をアップしている。スポーツウェブメディア Sportskeedaがそんなビーナスとファンとの最近のやり取りを紹介している。

素晴らしいキャリアの中で最も誇りに思う瞬間は何かという質問に対してビーナスはこう答えた。「私が最も誇りに思っている瞬間は特定の試合といったようなものではなくて、何があっても、コート上でどんな気持ちになろうとも、決してうつむかなかったことよ。気持ちが上がらないまま試合に出た日もたくさんあったけど、それでもベストを尽くし、諦めずにプレーしたわ。その時にできるすべてを出し切った」

アスリートとしての自分を5つの言葉で表してほしいというリクエストに対しては、「意地悪、卑怯、スポーツマンシップに欠ける」と最初は冗談で返していたビーナスだが、改めて自分の特徴を「ものすごく負けず嫌いなのは確かね。周りは私のことを優しい人だと思っているみたいだけど、正確にはスポーツウーマンらしいということ。私はフェアに戦う選手だけど、だからといって負けるのが好きなわけじゃないわ。それとちょっと意地悪なところもあるけど、頭も切れる」と説明している。

若い頃は精神的なプレッシャーとどう向き合っていたかという質問に対して、14歳でプロに転向しているビーナスからのアドバイスはこうだ。

「すごくいい質問ね。第一に、プレッシャーというのは特権だと思っている。プレッシャーがあるということは何かに真剣に取り組んでいるという特権を持っているわけで、それがうまくいけば夢に近づいて何かを達成することができるということ。だから、まずはそれを正しく理解する必要があるわ。次に準備。精神的にも肉体的にも感情的にも、どんなことでも準備しておけば、いざプレッシャーに直面した時により自信を持って対処できるはず。そして3つ目は、当時の私は本当に何も理解していなかったということなんだけど、若さゆえの無邪気さ、ただ夢中になってプレーすること、そこにも何か特別なものがあると思うわ。経験を積んでいけばそれを生かすこともできるけど、未熟であることがプラスに働くこともあるの」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は混合ダブルス出場のため「ウィンブルドン」会場に到着したビーナス
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 「決してうつむかなかった」42歳ビーナスが全豪にワイルドカードで出場へ