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ナダルが22回のグランドスラム優勝を支えたコーチとお別れ

「ATP1000 シンシナティ」でのナダルとロイグ(右より)

元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン)が18年間にわたって一緒に過ごしてきたコーチのフランシスコ・ロイグ(スペイン)と別れたことがわかった。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じている。

今月16日、36歳のナダルは2005年から組んできた54歳のロイグとのツーショット写真をソーシャルメディアに投稿し、ロイグが「個人的な新しいプロジェクト」を追求することを理由に長年の協力関係を解消したと報告、恩師への思いを綴った。

「フランシスコは僕のキャリアにおいて重要な人物であり、長年の仕事仲間として、そして友人としてとても感謝している。一緒に仕事を始めた頃の僕はまだ子どもで、叔父のトニ(ナダル)と一緒にツアーを回っていた。フランシスコはテニスを熟知した素晴らしいコーチであり、僕がどんどん上達するために多くの手助けをしてくれた。彼には感謝の言葉しかない。新しいプロジェクトに向けて幸運を祈っているよ!」

2001年にプロに転向したナダルは2004年にソポト大会でツアー初タイトルを獲得すると、ロイグがコーチとして加わった翌年の2005年に大躍進。ナダルはこの年に「全仏オープン」でのグランドスラム初優勝を含む11個のタイトルを獲得している。以来、ロイグはナダルの22個のグランドスラムタイトルをすべて支えてきた。2017年に幼少期から指導してきたトニ叔父さんがチームを離れて以来、ナダルにとっては最も付き合いの長い指導者との別れとなる。自身も1980年代後半から2000年代初めまでプロ選手生活を送り、世界60位がキャリアハイだったロイグは、2020年にATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトとのインタビューでナダルについてこう語っていた。

「そばで見ていると、彼の限界はとても高いところにあるとしか思えない。いろいろな数字の話をしていても、彼はいつも低く見積もるんだ。まるで、充実したキャリアを歩みたいと思っているけど、実際に残している業績ほど高いものは予測していないという風にね。私がラファについて最も評価しているのは、彼の謙虚さ、そして人の話に耳を傾けて改善し続ける能力だ。あるいは、最高のテニスをしていない時でも、限られた武器でポイントを獲得することができるところ。それと、彼は大会で力を発揮する素質を持っている。彼が自分のゲームを見つけた時に負けることはめったにない。何年も世界ランキングでトップ10圏内を維持する安定感も素晴らしい。苦しかった年、精神的に辛かった年でも、彼だけはトップ10から脱落しなかった」

ナダルのコーチ陣は現在、2017年に加わった元世界王者のカルロス・モヤ(スペイン)と、昨年末にチームに加わり、今年の5月に正式に現役を引退したダブルス元世界ランキング3位のマルク・ロペス(スペイン)の二人となる。

例年チームの入れ替えが目立つオフシーズンだが、元世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア)は2017年の夏から組んでいるジル・セルバラ(フランス)とのタッグを続けるようだ。今年のメドベージェフは「ATP250 ロスカボス」と「ATP500 ウィーン」を制したものの、「Nitto ATPファイナルズ」では0勝3敗に終わり、世界7位でシーズンを終えている。「ATP1000 トロント」と「全米オープン」を含む4大会で優勝した昨年に比べると見劣りする結果となったが、「彼のもとで僕はもっと成長できる。ジルではなく、僕がもっと頑張らないといけない。僕たちはうまくいっているし、努力はきっと報われる」とメドベージェフは話している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 シンシナティ」でのナダルとロイグ(右より)
(Photo by Carlos Alvarez/Getty Images)

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