ニュース News

ATPカムバック賞、最優秀コーチ賞、人道貢献賞などが発表に。マレーはウクライナ支援への多額の寄付で8年ぶり受賞

「全米オープン」初優勝の喜びを分かち合うフェレロとアルカラス

2022年の優れたテニス選手たちを表彰するATPアワードのファンズフェイバリット賞やニューカマー賞に続き、カムバック賞やコーチ賞、人道貢献賞などが発表された。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなどが報じている。

ファン投票によって「一番好きな選手」が選ばれるファンズフェイバリット賞は元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン)が、ファンズフェイバリット・ダブルスチーム賞は「全豪オープン」を制したニック・キリオス(オーストラリア)/タナシ・コキナキス(オーストラリア)ペアが獲得。そしてニューカマー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人)賞は19歳の世界ランキング11位オルガ・ルーネ(デンマーク)が受賞したことは先日お伝えした通り。その他の受賞者たちは、以下のようになっている。

カムバック賞:ボルナ・チョリッチ(クロアチア)
2018年に世界12位まで到達していたチョリッチは、肩の怪我のため2021年3月から戦線を離脱。同年5月に手術を受け、その後は肩のメンテナンスのためだけに1日30分~90分が必要だという。今年3月にツアーに復帰したが、5月にはランキングは278位まで陥落。だが6月にイタリアでのチャレンジャー大会で優勝すると、8月には「ATP1000 シンシナティ」でマスターズ大会での初タイトルを獲得。世界26位でシーズンを終えるという頑張りに、同僚選手たちが投票しカムバック賞の栄誉を贈った。

シンシナティでナダル、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)という難敵を次々と倒して栄冠をつかんだチョリッチは、「何と言っていいかわからない、信じられない気持ちだ。激しいトレーニングをしてきたから良いプレーができるだろうとは思っていた、だけどこんなレベルのテニスができるなんて。ただただ幸せだよ」と話していた。

最も進歩した選手賞:カルロス・アルカラス(スペイン)
アルカラスは今季、グランドスラム一つを含む5つのタイトルを獲得し、19歳で史上最年少の世界王者となった。シーズンを世界32位でスタートしたアルカラスは、2003年のアンディ・ロディック(アメリカ)以来19年ぶりのロジャー・フェデラー(スイス)、ナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)の「ビッグ4」以外の年末王者ともなった。受賞にあたりアルカラスは「今年は夢のような年だった。2023年にはもっと進歩したい」と述べている。

コーチ・オブ・ザ・イヤー賞:フアン カルロス・フェレロ(スペイン)
元世界王者のフェレロは、教え子のアルカラスを同じく世界王者の座へ導いた。フェレロは実り多かった2022年シーズンについて次のように語った。「素晴らしい年だった。たゆみない努力が結果によって報われ、さらにこんな素晴らしい賞までもらって嬉しいよ」そして皆のサポートに感謝を述べている。

アーサー・アッシュ人道貢献賞:アンディ・マレー(イギリス)
2014年にもこの賞を受賞しているマレーは、アンドレ・アガシ(アメリカ)、フェデラー、アイサムウルハク・クレシー(パキスタン)に続いて4人目の同賞の複数回受賞者となった。

マレーは3月の「ATP1000 インディアンウェルズ」以後、獲得した賞金をすべてユニセフのウクライナ支援基金に寄付。その総額は63万ドル(約8635万円)を超えている。マレーはこの貢献について「このことは僕にとってさらなるモチベーションとなった。そしてこうすることによってより多くの人が戦争について考え、関わってくれるきっかけになればと思った」と述べている。

※為替レートは2022年12月16日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全米オープン」初優勝の喜びを分かち合うフェレロとアルカラス
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. ATPカムバック賞、最優秀コーチ賞、人道貢献賞などが発表に。マレーはウクライナ支援への多額の寄付で8年ぶり受賞