ニュース News

ムラトグルー氏が解説! キリオスのサーブが「素晴らしい」理由は?

2021年「ATP250 メルボルン」でのキリオス

これまで若手スター選手の一人ステファノス・チチパス(ギリシャ)やテニス界のレジェンドであるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を指導し、現在は元世界女王シモナ・ハレプ(ルーマニア)のコーチを務めるパトリック・ムラトグルー氏。また世界ランキング11位と勢いに乗る19歳オルガ・ルーネ(デンマーク)の臨時コーチとしても活躍の場を広げた。自身のアカデミーで多くの選手たちを育成するムラトグルー氏が、ニック・キリオス(オーストラリア)のサーブを「素晴らしい」と評し、その理由を解説した。

ムラトグルー氏はInstagramにキリオスのサーブを分析した動画を公開し、テニス界のレジェンド、ピート・サンプラス(アメリカ)と比較した。キリオスとサンプラスはどちらも史上最高のサーバーと評価を受けており、強烈なパワーと正確さを兼ね揃えたサーブを放つ。

キリオスのサーブを「予測不可能」だと語るムラトグルー氏は、キリオスは毎回同じトスからどこにでもサーブを打ち込むことができると褒めたたえた。さらにトスをしたボールが上がっている最中にサーブを打つ珍しい選手であるとも指摘した。

「彼は本当に予測不可能だよ。どのゾーンにでもサーブを打てるし、いつも同じトスからだ。また昨今では珍しく、ボールが上がっている最中にサーブを打っている。リズムはいつも同じなんだ」

キリオスに近い例としてサンプラスを引き合いに出し、非常に読みにくいサーブを持っていたと振り返る。「読まれないサーブを持っていることは、とても大きな利点になる。それはサンプラスの強みでもあったんだ。トスがいつも同じだから、ボールがどこに行くのか見破るのは不可能だって多くの選手が言ってたよ。彼はサーブを打つ直前に、どこに打つか決めるんだ。だから予測ができない。彼は非常にうまくサーブを隠していたと思う」

加えて身長185cmのサンプラスの腕の可動性について、「手や腕をしなやかに動かせることで、彼のような身長の選手でも大きな力が出せるんだ。特別に力を入れなくてもね。彼が楽にサーブを打っているのが見て分かるだろう。ただリズムが最高なんだ」とコメント。グランドスラムのシングルスで14度の優勝経験を持つサンプラスは、実際に何度も時速200km超えのサーブを放っている。

ムラトグルー氏はキリオスのサーブの質に着眼し、巧みなタッチがサーブに精確さをもたらすと話す。そして腕の可動性からパワーが生まれ、さらに効果的なサーブを打つことができるという。

「リズムが良いおかげでパワーも出るし、彼の手を見ると完全に自由な状態だからサーブで素晴らしい柔軟性を発揮できる。彼はとてもしなやかだから1番難しいショートクロスを打つことができるんだ」

最後にキリオスの持つ自信についても言及し、「セカンドサーブでも自信を持っているから全力でいけるし、多くの成功も収められる。彼は決してセカンドサーブだと考えず、“エースを取る”と考えてる。自信を持ってサーブを打つことができれば、それは大きな違いになるよ」と話した。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ATP250 メルボルン」でのキリオス
(Photo by TPN/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. ムラトグルー氏が解説! キリオスのサーブが「素晴らしい」理由は?