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フェデラー、サンプラス、フリッツらを指導してきた名コーチが振り返る「彼らより私の方が多く学んだ」

2011年「ウィンブルドン」で練習中のアナコーン氏(左)とフェデラー

テニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラー(スイス)やピート・サンプラス(アメリカ)といった名選手たちのコーチを務めてきたポール・アナコーン氏は、様々な選手たちを指導してきた中で、自分は教えるよりも多くを教わったと語った。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

アナコーン氏は2010年から2013年までフェデラーのチームに加わって、2012年のフェデラーの復活劇に大きく貢献。サンプラスは1994年から2001年と、2002年から現役引退までの期間にアナコーン氏の指導を受け、大きな成功を収めた。現在59歳のアナコーン氏は、世界ランキング9位のテイラー・フリッツ(アメリカ)を指導している。

先日、アナコーン氏はTennis.comのポッドキャストにゲスト出演し、トップレベルの選手たちのコーチを務めながら学んできたと明かした。

「コーチという仕事の驚くべき点は、選手たちが僕から学ぶより多くを僕が選手たちから学ぶことだ。僕は幸運なことにピートやロジャー、スローン・スティーブンス(アメリカ)、ティム・ヘンマン(イギリス)、スタン・ワウリンカ(スイス)、そして今はテイラーのコーチをしているけれど、すべての経験が新しいものだ。テイラーから多くを学んでいる、今まで考えたことがなかったようなことを」

さらにアナコーン氏は、テニスのような個人競技のコーチをすることは本当に学びが多く、コーチは常に新しいことに心を開いていなければならない、と話す。

「僕は本当に、コーチという仕事は最も学びの多い仕事の一つだと思っている。なぜなら、信じることややりたいことの基礎はあっても、個人競技においては常にオープンな気持ちを持って、新しいことも進んで吸収するべきだから。そして一番大事なことは、どうやって生徒が信じられるように知識を伝えるかだ」

フェデラーのチームにアナコーン氏が参加していた2010年から2013年は、フェデラーのキャリアにおいて最も困難な時期だった。アナコーン氏はフェデラーが2010年と2011年のシーズン最終戦を連覇し、2012年の「ウィンブルドン」を制するのを見守った。

アナコーン氏は二人の教え子、フェデラーとサンプラスを比較してみせた。彼によればフェデラーは生まれつき社交的で、サンプラスは内向的だという。

「ピートはより周囲に距離を置く孤高の人だった。ロジャーは社交的で、世界を楽しんでいた」

二人の特に違った点を、アナコーン氏は強調。サンプラスは「一点集中型」で目的別のトレーニングを好み、フェデラーはより「包括的」だそうだ。

「例えばピートはまずコンディショニングのコーチと身体づくりをする。それから僕とテニスの練習をする。そしてフィジオとの時間があり、次に軽いトレーニング、というように。ピートは一点集中だったけど、ロジャーはもっと包括的だった」

そしてサンプラスは14回、フェデラーは20回のグランドスラム優勝を遂げたのだから、人にはそれぞれに合ったやり方があるということだろう。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2011年「ウィンブルドン」で練習中のアナコーン氏(左)とフェデラー
(Photo by Michael Regan/Getty Images)

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