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戦争反対を唱えてきたルブレフの記者会見は圧が凄い?母親が報道陣を批判

2021年「全米オープン」でのルブレフ

今年の2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、戦争反対を訴え続けているアンドレイ・ルブレフ(ロシア)。そんな彼に少しでも多く発言させようと報道陣が記者会見で圧力をかけていたとして、彼の母親が批判している。英Express紙など複数のメディアが報じた。

ルブレフがウクライナ侵攻に初めて言及したのは2月下旬の「ATP500 ドバイ」に出場していた時で、試合後テレビカメラに向かって「戦争は止めよう」というメッセージを綴った。ロシアや同盟国ベラルーシの選手の多くが直接母国を批判するような発言を避ける中、ルブレフは記者会見や自身のSNS、YouTubeに公開された動画などを通してたびたびロシアの行為を批判し、世界平和を訴えた。大会に出場するために国籍を変えることもあり得ると語るなど、公での発言がはばかられるような話題にも彼は積極的に触れている。

そんなルブレフは今季のシングルスでドバイ大会を含む4つ、ダブルスでは1つのタイトルを獲得。シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」には第6シードとして出場し、3回目の出場にして初めて準決勝にまで勝ち進んだ。彼の母親でテニスコーチのMarina Marenkoが、困難な状況の中で充実したシーズンを送った息子について語っている。

「アンドレイにとってこの一年は非常に難しい年だったわ。世間やメディア、ジャーナリストから多大なプレッシャーがあったのは確か。このような状況でなければ結果はもっとうまくいっていたでしょう。試合後の記者会見でアンドレイは圧力をかけられていたわ。記者たちはあらゆる手段で彼を挑発し、まだ精神的に不安定な息子にプレッシャーをかけていた」

Marenkoによれば、ルブレフは戦争に対する見解をめぐって記者会見で嫌がらせを受けたように感じたこともあったという。そうしたコート外での困難に加えて、「ウィンブルドン」を含む一部の大会から締め出されたりしながらも好成績を収めたルブレフの戦いぶりを彼女は称えた。

「大会における政治色が強まる中、アンドレイは万全の態勢で臨んでいたけど、こんな状況は想定外だった。私自身も心身の安定を保つために臨機応変に対応しなければならなかった。アンドレイは本当のヒーローよ。彼は外的・内的な問題のすべてを勇気を持って受け入れようとした」

「彼は体格の違う相手にもまったく臆することなくぶつかっていった。とても難しい局面もあったけど、彼は乗り越えることができたわ。シーズンを通して簡単な試合は一度も落とすことなく、どの試合も接戦だった。私は今シーズンの彼にとても満足しているわ。アンドレイはこれからもっと強くなっていくでしょう」

世界ランキング8位でシーズンを締めくくったルブレフ。2023年初めてのグランドスラムとなる「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)では上位シード権が与えられるであろう彼の来年の活躍を楽しみにしたい。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全米オープン」でのルブレフ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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