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息子アンディとは別意見?ジュディ・マレーがサウジ大会参加で批判される

プレミア試写会でのアンデイ・マレー(右)と母ジュディ(中央)

ジュディ・マレーが、12月8日から10日にかけてサウジアラビアの首都リヤドで開催される「ディルイーヤ大会」に参加することで批判されている。英BBCなど複数のメディアが報じた。

シングルス元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)とダブルス元世界王者のジェイミー・マレー(イギリス)の母親であるジュディ・マレーは、同大会の一環として現地の女の子たちを対象としたテニスクラスのコーチを務め、学生向けのイベントにも参加するという。

ジュディが参加を批判されているのは、人権侵害や女性への抑圧を批判されているサウジアラビアが、人気のあるスポーツの大会を誘致することでそのような都合の悪い事実から世界の目を逸らそうとする「スポーツウォッシング」を積極的に行っているからだ。世界ランキング14位のキャメロン・ノリー(イギリス)は「ディルイーヤ大会」への参加を表明した直後に、イギリスに本拠を置く世界最大規模の国際人権NGO、アムネスティ・インターナショナルに「利用されている」と非難されたばかり。また、この大会で足首の靭帯断裂から復帰予定となっている元世界2位のアレクサンダー・ズベレフも、スイスのジャーナリストに「石油首長の操り人形」と呼ばれている。

ジュディ自身は、テニスに参加するための障害を取り除くことが今回の目的だとして声明でこう述べている。

「私はテニスとの関わりの中で、できるだけ多くの人にテニスをする機会をもたらし、私自身やジェイミー、アンディのようにテニスを大好きになってもらうという大義を果たしてきました。私は特に女の子や女性に、その目的が遊びやフィットネス、友達づくりであってもいいので、テニスを楽しみ、経験する平等な機会が与えられることを強く望んでいます。私がこのメッセージと、実践的な技術や知識をサウジアラビアのテニスコミュニティに提供することで、より多くの女の子や女性にテニスを知ってもらえるよう期待しています」

これに対してアムネスティ・インターナショナルの広報担当者は次のように呼びかけている。「長い間、女性や少女の人権を抑圧してきた国で女性のスポーツを促進することは好ましいことですが、ジュディ・マレーはサウジアラビアでスポーツウォッシングに加担するよう求められていることを認識することが重要です。この大会に参加する選手と同じように、彼女はこの機会を活用してサウジアラビアの執拗な人権弾圧の中で迫害されている人々を支持し、彼らとの連帯を示すべきです」

ジュディは息子たちを成功に導いただけでなく、20年以上にわたって若手選手を育ててきた。また、テニス界における男女の格差をなくそうと積極的に女性コーチの育成にも取り組み、自ら「フェドカップ」(現「ビリー・ジーン・キング・カップ」)でイギリス代表チームのキャプテンを務めたこともある。女性の地位向上や様々なチャリティー活動にも貢献したことが認められ、2017年に大英帝国勲章を授かっている。

過去にボクシングやF1、ゴルフ界はサウジアラビアで大会を開催したことで叩かれてきた。テニス界でもすでに何人かの選手が今回の「ディルイーヤ大会」への参加を批判されている上、息子のアンディが過去に同大会への招待を「僕があそこに行ってプレーすることはない」と断っているため、その母であるジュディが参加することはイギリスメディアで特に大きく取り上げられている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真はプレミア試写会でのアンデイ・マレー(右)と母ジュディ(中央)
(Photo by Gareth Cattermole/Getty Images)

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