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元世界17位から800位台に凋落したトミックが復活の兆し?「僕のストーリーはまだ終わっていない」

「全豪オープン」でのトミック

テニスの元世界ランキング17位のバーナード・トミック(オーストラリア)は、15歳だった2008年に「全豪オープン」ジュニアシングルスで優勝し、史上最年少覇者となった。翌2009年には「全米オープン」ジュニアで優勝、将来を嘱望されていたが、プロとしての道のりは平坦ではなかった。米テニスメディアTennis World USAが報じている。

2008年にプロに転向したトミックは、2011年、世界158位だった18歳の時に「ウィンブルドン」でベスト8に進出。これは1990年のマイケル・チャン(アメリカ)以降で最年少のグランドスラムでの準々決勝進出だった。それによりランキングも158位から一気に71位まで浮上させる。2013年には「ATP250 シドニー」でツアー初優勝。2014年、2015年にも一度ずつタイトルを獲得し、2016年1月にキャリアハイの世界17位となる。

だがトミックはコート上で感情をコントロールすることができず、次第にその才能よりもラケット破壊や暴言、試合中にやる気を失って投げたような態度をとることで知られるようになる。2017年8月にトップ100から陥落すると、翌2018年には200位台まで落ちてしまう。一度は立て直して100位内に復帰するが、2019年の後半からまた下降し始めると、今年の8月には800位台まで凋落してしまった。

そんなトミックが、また不死鳥のように復活の兆しを見せ始めているのだろうか。トミックは9月にメキシコのカンクンで開催されたITF(国際テニス連盟)の大会で、5試合で1セットも落とさずに2018年以来となる優勝を果たした。その後、トミックはInstagramのストーリーを更新。「一つの悪い章があったからといって、僕のストーリーはまだ終わっていない」と、復活への決意を綴った。

実は2022年シーズン開幕前に、トミックはこんな風に話していた。「僕はたくさんの憎悪を受け取ってきた。だからといって諦めるわけにはいかない。僕が憎悪に満ちたコメントを見ていないと思うかい?傷つくよ。これまではそんな世間の声に苦しんで、愚かな行動に走ってきた。でも今はそれをバネにしている。僕は戻ってきた。成功したい、そしてその準備はできている。今の僕を止められるのは僕自身だけだ。僕は汗をかいてトレーニングしている。自分を追い込み、燃え立たせている。トップに戻るために必要なことは何でもする」

「努力は報われる。血と汗と涙をこのスポーツに注いできた。前にも復活したことがある。自分の力を示す時だ」

しかし不運なことにトミックは年の初めに新型コロナウイルス陽性となり、シーズン開幕時は期待したように物事は進まなかった。それでもトミックは8月下旬から活動の場をATPツアーやチャレンジャーツアーからさらに下部大会であるITF大会に移し、2大会目でタイトルを獲得。

カンクンで続いて行われた大会も制し、次に出場したアメリカのテキサス州での大会では準優勝。11月初めのテキサスでの大会でベスト8に進出すると、先週ドミニカ共和国で開催された大会で今季3度目の優勝を果たした。それによりトミックのランキングは8月末の825位から510位まで上昇。

まだまだ先は長そうだが、彼のストーリーはまだ終わっていない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのトミック
(Photo by TPN/Getty Images)

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